【大宮競輪ミックスゾーンリポート】野田源一 今期は“単騎の源さん” ただ今後は追い込み転向もアリ?

[ 2026年1月18日 18:03 ]

今期は単騎を貫く決意をした野田源一。ただ、今後は追い込み転向もアリ?
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 現在、競輪の取材はコロナシフトのままで制限が多い。そんな中でもレースだけではない、競輪の人間臭さや、選手の何気ない一面を少しでも伝えたい。そんな思いから本紙記者がミックスゾーンで見た、聞いた、感じた話を「ミックスゾーンリポート」と銘打って自由気ままに書かせてもらう(不定期配信)。第9回は北津留翼(40=福岡・90期)が優勝した大宮競輪開設77周年記念「東日本発祥倉茂記念杯」。

 
 優勝したとにかく“いい人”の北津留。表彰式では「かわいい~」、「真面目過ぎだろ~」という温かい声援が飛んだ。それらに対して、ニコニコのペコペコで返す。子供からの「キタツル~~~」というかわいい声援にもペコペコと頭を下げ、手を上げた。こんなにも人柄が出る表彰式はない。その後の会見では“九州から嘉永さんというS班が出て次は…”という質問に対し「自分はもう…。次は荒井さんに頑張ってもらいます」と九州のドンにエール?を送っていた。

 「セッティングは出た」と初日1着後に話したのは新田康仁(51=静岡・74期)。ただ、自転車ではなく「部屋のね」とにやり。「1人部屋で、テレビの前にマットレスを置いて。そこで全部手の届く範囲に置いた。抜群にいい」と超笑顔。ストレスない生活がレースにもつながるか、と思ったが…。本人も失格だけでなく、最高の部屋を早々に退出するのは悲しく、悔しかっただろう。

 “単騎の源さん”こと野田源一(47=福岡・81期)の話を長めに。初日は同県の原井博斗(30=福岡・115期)と同乗も、後輩があいさつに来ても連係は断った。野田は「今期は単騎でやろうと思っている。この年だし、脚が落ちている。脚をためて一発というのがいい。ラインができて脚を使ってからの捲りでは厳しい。それだと、付いてもらっても後ろの人には厳しくなってしまうので」。決して一匹狼というわけではないことを象徴するように、優しい表情で話した。

 また、今期は2班でF1でも予選スタートとなる。「2班だと自分より点数のない選手に付くことになる。そうすると、気を使わせてしまう。番手捲りというのも…。なので、2班の今期はこのスタイルでいきます」ときっぱり。続けて「そこから1年貫くか、どうするかはまた考えます。選択肢としては3つあると思う。このまま単騎か、ラインでやるか、追い込みになるか」とプランを明かした。源さんが追い込み!?それもアリなのか…。「追い込みになるとしたら、最初に誰に付くかですよね。いきなり他地区というわけにはいかないですよね」と思案顔。もし、追い込みになるとしたら、最初の目標は誰か…。非常に気になるところである。

 開催一の笑顔を見せたのは地元の桑名僚也(28=埼玉・119期)。何と一次、二次と予選を連勝!「最高ですね!高校の時から見に来ていた大宮記念。実家からママチャリで来ていた。あの時は金網の外だった」と感慨深げ。準決は4コーナーで無念の落車。「決勝に乗れたと思ったんですけどね…。悔しい」とポツリ。もうワンランク上へ。地元記念で勝つ喜びを知り、そして悔しさも味わった。来年こその思いは誰よりも強くなっただろう。

 最後に佐藤友和(42=岩手・88期)、中野慎詞(26=岩手・121期)の師弟の話を。準決勝、弟子の中野が突っ張り先行で別線をほぼ完封。直線で銘柄級の松浦、古性にこそ行かれたが、実に力強い走りを披露した。師匠は「慎詞のおかげ。一緒に決勝に乗りたかったですね。連係できたのはうれしかった。(古性、松浦の)SS級に仕掛けさせなかった。そう思わせる。それが今の慎詞に対する評価なんでしょう」。決勝で同乗できない悔しさはもちろんだったが、走りで感じた弟子に対する周りの評価に誇らしげだった。

 弟子の中野は「師匠に走りで成長したのを感じてほしい。師匠は憧れの人でもある。より強気で攻められる」と納得の表情。ただ、最後には…。「師匠が3年ぶりの記念決勝と聞きました。自分は車体故障以外で初めて記念の決勝を外したんですよ。そしたら師匠は“お互い思い出になったじゃん”って。僕は苦い思い出ですよ。クソーッ」と勝負師らしい悔しさを爆発させていた。

開催一の衝撃
3日目11R準決勝(5車落車で3連単77万円の大波乱)

個人的MVP
北津留翼(40=福岡)

今後注目選手
単騎を貫く野田源一(47=福岡)

(東京本社競輪担当・渡辺 雄人)

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