【競輪卒業記念レース女子】仲沢春香 大外一気!完全Vで在所1位の力証明

[ 2024年3月7日 04:30 ]

卒業記念レース女子決勝で好成績の(左から)伊藤優里、仲沢春香、高木萌那
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 日本競輪選手養成所の第125回生(71人、2人欠場)と第126回生(19人)の卒業記念レース決勝が6日、伊東競輪場で行われた。男子は在所2位の森田一郎(23=埼玉)が優勝、ガールズは在所1位の仲沢春香(22=福井)が優勝した。なお第125回生と第126回生はあす8日に卒業式、選手登録後、5月3~5日(富山)の「競輪ルーキーシリーズ2024」を皮切りにプロデビューする。

 在所1位の仲沢春香が力を証明した。初手は2番手も、打鐘で立ち遅れて4番手。さらに最終Bでは前が3車並走になるも、大外を豪快に捲り切った。まさに力でねじ伏せる内容で、女子8人目の完全V、福井からは柳原真緒(114期)以来2人目の卒期女王に輝いた。仲沢は「凄いうれしい。自分のやってきたことを出したいとメンタルに重きを置いた。それでいい走りができた」と笑顔を見せた。

 イップスで5年続けたボート競技を諦め、競輪へ転向した。「メンタルは繊細。ただ、ボートをやめて弱い自分を受け入れられたことで一歩踏み出せた」と挫折を力に変えた。新たな道でもゴールデンキャップを2度獲得。最後も表彰台の頂点に立ち成長を見せた。

 競輪選手としてはまだ始まったばかり。在所1位、卒期チャンプの肩書もついて回る。2カ月後のデビューへ仲沢は「守りに入らずに自分のレースを。攻めるレースができれば」と力強く宣言した。

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