【競輪卒業記念レース男子】森田一郎がセンスあふれるV　4月からはナショナルチーム入り

卒業記念レース男子決勝で好成績の（左から）栗山和樹、森田一郎、遠藤拓巳
Photo By スポニチ

　日本競輪選手養成所の第125回生（71人、2人欠場）と第126回生（19人）の卒業記念レース決勝が6日、伊東競輪場で行われた。男子は在所2位の森田一郎（23＝埼玉）が優勝、ガールズは在所1位の仲沢春香（22＝福井）が優勝した。なお第125回生と第126回生はあす8日に卒業式、選手登録後、5月3～5日（富山）の「競輪ルーキーシリーズ2024」を皮切りにプロデビューする。

　123期の荒川達郎に続いて埼玉から2年連続4人目の卒業チャンプが誕生した。森田は「（昨年の）荒川さんの走りが凄い強いと思ったし決勝は（強い相手に）胸を借りるつもり」で挑んだ。

　レースは作戦通りに運べなかったが「僕は（周りより）競輪歴が長いので自分の感性を信じて」瞬時の判断で内を踏み込んだ。あとは全力で踏み切り、真っ先にゴールを駆け抜けた。「自分のレーススタイルを見失わずに前々」に攻めるセンスが光る走りだった。

　「優勝できてうれしい。今回は捲りが多かったがデビュー後は先行して、埼玉の先輩の前で戦える選手になろうと思います」とプロデビューを見据えた。

　今後は埼玉に戻り師匠をはじめグループで練習して、4月にはナショナルチームのBチームに所属する。「カタカナのケイリンと漢字の競輪の両立を目指します」。今後の飛躍が楽しみなルーキーだ。