【悼む】思い出す服部師の柔和な笑顔と「ありがとう」

[ 2023年7月29日 14:15 ]

服部利之氏
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 JRAは29日、服部利之(はっとり・としゆき)師が28日に病気のため死去したと発表した。65歳。葬儀等は家族葬として執り行われる。

 【悼む】専門紙のトラックマンとして右も左も分からない駆け出しの頃、服部師が手がけたブルーコンコルドの迫力満点の調教に圧倒された記憶がある。当時3歳、03年秋の霜月Sでダートに初起用されると徐々に素質が開花。05年JBCスプリントや06~08年にかけて3連覇した南部杯など重賞を勝ちまくった。

 そのブルーコンコルドは私が担当していたCWコースで追い切ることもあり、たびたび時計を確認される機会があった。いつも柔和な笑顔で、時計を紙に書いて渡すたびに「ありがとう」と声をかけていただいたことは今でも、はっきり覚えている。

 ブルーコンコルドだけでなく、12~14年黒船賞を3連覇したセイクリムズンなど個性派の競走馬を数々、育て上げた服部師。ご冥福をお祈りします。(中央競馬担当・新谷 尚太)

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