【名古屋・G2共同通信杯】井上 思い切りの良さ光った郡司、吉岡 バック向かい風に泣いた松浦

[ 2022年9月20日 05:00 ]

鬼脚・井上茂徳とF1・吉岡稔真コラム「最強ライントーク」
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 【鬼脚・井上茂徳、F1・吉岡稔真の「最強ライントーク」】

 井上 郡司、おめでとう。打鐘から仕掛けて逃げ切り。同期同学年の和田の援護が大きかった。郡司の状態の良さに加えて“ラインから優勝者を出そう”という結束力が大きかった。

 吉岡 今回の郡司は動きが良かった。オールスター後の小田原、青森に比べて自転車もマッチしていた。二次予選で脇本を破ったことも自信になったと思う。

 井上 強風でバックが向かい風のコンディション。その中で“前々に踏んでいけば”という郡司の思い切りの良さが光った。

 吉岡 決勝戦こそ雨がやんでいたが直前(ティアラカップ)の児玉碧衣が捲れなかったように厳しいコンディション。その中で郡司は勇気ある先行策に出た。

 井上 松浦の状態も良かった。踏み出した時は捲りきってしまうか…に見えたが和田に止められた。

 吉岡 松浦は早めに巻き返したがバックの向かい風で進みが悪かったように見えた。和田が松浦を止めたが3番手に内藤がいるからこそ。郡司は優勝で地元の平塚グランプリ出場(獲得賞金順)に前進した。この精神的余裕があることで残るG1の前橋親王牌と小倉競輪祭で和田と同乗すれば“今度は和田”もある。

 井上 ラインの結束力、この決勝戦の神奈川3人の走りは今後の車券の参考になるし、覚えておきたい。

 吉岡 平原は1番車を生かしてうまく中団を取れた。今の平原は最終2角あたりからの捲りが勝ちパターンに思えるが、松浦の早い仕掛けが少し想定外だったかもしれない。

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2022年9月20日のニュース