【名古屋・G2共同通信杯】郡司 完全V!鮮やか逃げ切り「大舞台で勝てて自信になる」

[ 2022年9月20日 05:00 ]

優勝賞金ボードを手にガッツポーズする郡司
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 G2「第38回共同通信社杯競輪」の決勝戦は19日、名古屋競輪場で行われ、郡司浩平(32=神奈川・99期)が逃げ切って優勝。賞金2581万円を獲得した。郡司の共同通信社杯優勝は19年以来2回目、G2優勝は3回目。またガールズケイリン10周年記念レース「ティアラカップ」は第11Rで行われ、奥井迪(40=東京・106期)が逃げ切って優勝。賞金210万円を獲得した。

 決勝戦のメンバーで自力のコメントはS班の平原、松浦、郡司の3選手。ともに屈指の実力を誇るが、オールラウンドプレーヤーで先行の印象は薄い。そんな中で覚悟を決めて先行したのが郡司だった。

 「車番もラインで外枠だったので切って、切ってカマされるのが嫌でした」と打鐘では迷いなく主導権を握る。松浦の巻き返しは早かったが「バックでトップスピードになるように」と踏み込んだ。あとは最後まで粘り切れるか。自分との戦いだった。最終2センターでは、郡司マークの和田が大きく松浦をけん制した影響で和田、平原、佐藤の落車はあったが、力強く逃げ切りを決めた。「うれしい半面、和田の落車もあったし複雑な気持ちです」と話す。それでもスピード競輪全盛の中で、逃げ切りで勝つのは至難だ。それを成し遂げたことで「大きな舞台で勝てたのは自信になります」と今後につながる勝利だった。

 今年前半は予想外の不振でG1の舞台でも精彩を欠いた。それが今シリーズは脇本雄太の連勝を止めて勢いに乗り、最後は逃げ切りVで賞金ランキングは5位に上昇し、年末のグランプリ出場がぐっと近づいた。

 「まだ確定してないですが一歩踏み出せたと思います。残るレースは少なくなっていますが一走、一走を悔いのないように」

 完全復活した南関東のエースが地元・平塚グランプリ(12月30日)へ向けて突っ走る。

 ▽決勝VTR 落ち着いた並びは前から平原―武藤―神山、松浦―柏野、単騎の佐藤、郡司―和田―内藤。残り2周のホームを過ぎて郡司ラインが一気に上昇し、打鐘で先行態勢に入る。7番手になった松浦が打鐘4角から巻き返す。最終バック過ぎに捲り切る勢いだったが、2センターで郡司追走の和田のけん制で外に浮き、同時に平原、佐藤、和田が落車。郡司が逃げ切り2着は3番手の内藤だった。

 ◇郡司 浩平(ぐんじ・こうへい)1990年(平2)9月4日生まれ、神奈川県横浜市出身の32歳。横浜商高卒。11年1月プロデビュー。通算成績は906戦320勝。通算取得賞金は5億9541万円。G1優勝は第62回競輪祭(20年)、第36回全日本選抜競輪(21年)。1メートル67、80キロ。血液型A。師匠は父親の盛夫さん(50期=引退)。

 《次走斡旋》1着・郡司は久留米G3(10月1~4日)、2着・内藤は奈良F1(10月1~3日)、3着・武藤は立川F1(28~30日)。

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2022年9月20日のニュース