【セントウルS】メイケイエール 圧倒レコードV!悲願G1制覇へ好発進、重賞6勝目

[ 2022年9月12日 05:25 ]

<中京11R・セントウルS>直線抜け出し、レコードで圧勝した池添騎乗のメイケイエール(右)と2着のファストフォース(中央)、3着のサンライズオネスト(撮影・椎名 航)
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 初のG1制覇を視界に入れた。11日、中京競馬場で行われたサマースプリントシリーズ最終戦「第36回セントウルS」は、1番人気メイケイエールが1分6秒2のコースレコードでV。重賞6勝目を飾り、スプリンターズS(10月2日、中山)への優先出走権を手に入れた。

 進化を証明した。メイケイエールはこの日の馬体重がプラス14キロ。デビュー以来、最も大きな数字だった。ひと夏を越えてドレスアップ。初秋のターフに戻ってきた。前半3Fが32秒5と速いペースの中、先行勢を前に見る5番手で収まりを付けた。直線は独り舞台。外から力強く抜け出し、2馬身半差の快勝劇。1分6秒2とコースレコードを更新した。池添がパートナーを称える。

 「折り合いに関してはどちらかといえば勝負どころで少し動かしていかないといけない追走だったので、今日は楽でした。体に関しては成長分だと思います。うまく誘導できて、結果を出せた。いい形で本番に向かえますし、あとはG1のタイトルだけだと思う。順調にいってほしいですね」

 一生懸命すぎる気質、そのひたむきな走りが共感を呼んだ。アイドルホースとして16日に写真集が発売されるほど。表彰式では大きな拍手に沸いた。もうそこに、強さとモロさがはらんだ姿はない。セリで渡米中の武英師は、海の向こうから折り合いへの進境を口にした。

 「外めの位置でああいう形で折り合ったのは初めてですね。うまく折り合っていたと思います。体重も予定通り。一歩ずつ成長しています。時計を見ても強かったと思います」

 制御を覚えるべく、厩舎サイドは手練手管の調整を施した。「課題と向き合って、工夫してきたことが今に結び付いていると思います」と精神面での成長も感じ取る。6つ目の重賞コレクト。この後はスプリンターズSへと向かう。トレーナーは「欲しいのはG1のタイトル。G1獲りに王手という感じですね」と自信を見せる。心技体がかみ合ってきた4歳牝馬に、もはや敵はいないのか。スプリント女王襲名へ、堂々と名乗りを上げる。

 ◆メイケイエール 父ミッキーアイル 母シロインジャー(母の父ハービンジャー)18年2月23日生まれ 牝4歳 栗東・武英厩舎所属 馬主・名古屋競馬 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績12戦7勝(重賞6勝) 総獲得賞金3億1306万円 馬名は冠名+応援。

 【セントウルSアラカルト】

 ☆騎手&調教師 池添のJRA重賞勝利は今年7勝目で通算94勝目。武英師は今年3勝目で通算6勝目。

 ☆重賞勝利数 メイケイエールの重賞6勝は、ソダシと並び現役トップタイ。

 ☆種牡馬 ミッキーアイル産駒のJRA重賞勝利は今年の函館スプリントS(ナムラクレア)に続き今年4勝目で通算8勝目。

 ☆関西馬 20年(ダノンスマッシュ)以降、3年連続で関西馬が勝利。通算では関西馬32勝、関東馬4勝。

 ☆人気 単勝1番人気の勝利は16年(ビッグアーサー)以降、7年連続で15回目。

 ☆時計 走破タイム1分6秒2は16年にビッグアーサーが記録した1分6秒7を上回るコースレコード。

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