【ニエル賞】ドウデュース4着 最後方から末脚不発、10・2凱旋門賞で巻き返す

[ 2022年9月12日 05:25 ]

ニエル賞4着後、引き揚げる武豊騎乗のドウデュース(撮影・平松さとし)
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 フランスG1凱旋門賞(10月2日、パリロンシャン)の前哨戦であるG2ニエル賞(芝2400メートル、7頭立て)が11日(日本時間同日深夜)、パリロンシャン競馬場で行われ、日本から参戦したドウデュース(牡3=友道)は4着に敗れた。16年マカヒキ以来の日本調教馬による同レースの優勝はならなかった。

 最後方を追走したドウデュースは、フォルスストレートを過ぎて大外へ持ち出した。一瞬はいい手応えで突き抜けるかと思わせたが、先行する馬と脚色が一緒になって4着。それでも本番までの過程の一つと考えれば、そう悲観する必要もない。当初は直行というプランもあったが、使った方が良くなるタイプ。日本ダービーも春3走目で頂点をつかんだ。現地で一回使う形に切り替えて、あくまでニエル賞は試走の場だ。

 鞍上の武豊は渡仏前のスポニチ本紙コラムで<例えるに五輪や世界陸上の男子100メートル・準決勝でメダル候補は必ず余力を残しますよね。理想はあんな感じです>とつづっている。16年にマカヒキでこのレースを制した友道師もレース直後「競馬を使えば上向きますからね。勝つことはできませんでしたが、次の凱旋門賞に向けていい状態に持っていきたい」と叩き台という姿勢を崩さない。

 まだ上積みのスペースを残している。ダービーをレースレコードでV。そんな馬場とは傾向がかなり違う、ヨーロッパのタフな芝を経験できたのは収穫。歓喜のダービー制覇から3カ月あまり。トレーナーはひと夏を越えての変化を「数字(馬体重)は大きく変わってないけど、筋肉にメリハリが出ました。ピッチ走法で迫力が出てきました」と語った。

 ここからは良化一途。つまびらかにされた宿題の解決に向かう3週間。ダービー3勝トレーナーが来たる“10・2決戦”に向けファイナルアンサーを導き出す。

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2022年9月12日のニュース