【京成杯AH】ベレヌス サマーマイルシリーズ逆転Vへ“逃”志!杉山晴師太鼓判「順調ですよ」

[ 2022年9月7日 05:30 ]

中京記念を制したベレヌス(撮影・岡田 丈靖)         
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 今週、開幕する秋競馬でも夏のチャンピオンを決める熱い戦いは続く。中山で行われるサマーマイルシリーズ最終戦「第67回京成杯AH」はシリーズ第2戦の中京記念を逃げ切ったベレヌスが逆転優勝に燃える。シリーズ優勝条件は1着のみ。開幕週の絶好ターフを味方に逃走Vを狙う。

 サマーマイルシリーズは米子S→関屋記念を連勝したウインカーネリアンが18ポイントで暫定トップ。最終戦で唯一、シリーズ逆転優勝の可能性があるのはベレヌスのみ。中京記念に続く勝利なら10ポイントを加算して合計20ポイントになる。杉山晴師は「サマーマイルのチャンピオンを狙って、ここを目標に調整してきた。番組的にも間隔や条件がちょうどいいかな」と参戦の経緯を明かす。

 同シリーズ2戦目の中京記念は鮮やかな逃げ切り劇だった。外枠14番から積極的に先手を主張し、1角までに内ラチ沿いをキープ。師は「1コーナーの入りも良かったし、その後もマイペースで運べました。うまくいきましたね。この馬らしい、いい競馬で勝つことができました」と振り返る。

 調教では栗東屈指の動きを見せる逸材。過去には3冠牝馬デアリングタクトとの併せ馬で先着したこともあった。1週前の追い切りも圧巻の動き。CWコースで僚馬2頭を外から楽々とかわし、同レースに出走するミスニューヨークに2馬身先着した。ラスト1Fは11秒1の好時計。「いつも動く馬だからね。前回も調子は良かったので、それを維持できれば。順調ですよ」と状態に太鼓判を押す。

 全休日明けの6日朝は坂路を4F68秒6でゆったり駆け上がり、好気配をキープ。担当の小関助手は「ここ最近は状態も変わらず安定している。ハンデ(57キロ)は勝ったから仕方ないかな。開幕週の馬場もいいと思う」と力を込めた。

 近3年の当レースで逃げた馬は1着→2着→2着と連対。持ち味のスピードを生かせる開幕週は絶好の舞台だ。杉山晴師は「西村ジョッキーも“中山のマイルは合う”と言ってくれている。マークはきつくなるところもあると思うが、この馬のことを分かっているジョッキーに任せます。どれだけやれるか楽しみ」と主戦に託した。迷いのない逃げで夏のマイル王に輝く。

 《今夏絶好調!タートルボウル産駒の波に乗れるか》今年のサマーシリーズ重賞はベレヌスと同じタートルボウル産駒が絶好調だった。7月以降の重賞で産駒は【2・2・0・3】の好成績。中京記念を制したベレヌスのほか、ヴェントヴォーチェがキーンランドCを勝ち、タイセイビジョンはCBC賞&北九州記念で連続2着に好走した。サマーシリーズのラストも勝利で締めくくるか。

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2022年9月7日のニュース