【まるがめ・PG1レディースチャンピオン】香川 G1初制覇!大好き香川の地で45歳が悲願達成

[ 2022年8月8日 05:00 ]

念願のG1初Vに笑顔の香川
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 まさかの結末…。まるがめボートのプレミアムG1「第36回レディースチャンピオン」は7日、12Rで優勝戦が行われた。スリットを先行したイン発進の実森に痛恨のFコール。二番差しから1周2Mを先マイした香川素子(45=滋賀)が先頭に立って、初めてのG1優勝を達成し、賞金1100万円を獲得した。この優勝で来年3月の平和島クラシックの出場権も得た。2着に平山智加、3着に大山千広が入線した。

 10R発売中に雷鳴がとどろき、嵐の前触れの雰囲気はあった。優勝戦はまさか、まさかの大波乱。香川も喜びは多少控え目になるが、ピットへ引きあげてきて仲のいい今井美亜と抱き合うと喜びがはじけた。

 まずは進入だ。「ピット離れも怪しかったし、起こしもちょっと回っていた感じがあったので、ダッシュに引きました」。スタート展示ではスローの3コースだったが、本番はダッシュ戦に切り替えた。これが結果的には良かったか。突っ張って深い位置から行くよりもいつものスタイル。思えば、まるがめでの過去2Vも4コース&5コースからのダッシュ戦だった。

 ただ、コンマ03のスタートには本人もヒヤリとしたようだ。「早いと感じたし、怖いと思ったけど、全速で行きました。1番が見えなかったし、Fのランプが付いた時はてっきり私だと思ったぐらい。助かりましたね」。それでも道中の足には自信を持っていた。「1マークのかかりは良かったし。レース足は仕上がってました」。実森がFのきの後は、平山の追い上げを冷静にさばいてVゴールへと駆け抜けた。

 今節はSG覇者の遠藤エミが不在。滋賀支部から香川だけの出場となったが、それでも支部の層の厚さをみせつけた。「まるがめはホント、相性がいいですね。2回も優勝させてもらっているし、7年前の忘れ物も返ってきたかな」。15年の前回まるがめレディースチャンピオンでは、予選トップ通過しながら準優で敗れているだけに、その借りも返した格好だ。

 息子の香川颯太(22=125期生)がデビューしてからさらに強くなった印象もある。「45歳になって、まさかG1を優勝できるとは思っていなかったですよ。この優勝は自信になるし、息子にも恥じないレースをしていきたいですね」。まさに母は強しだ。今回の優勝賞金1100万円を獲得し、賞金ランクも6位まで浮上した。「目標だったレディースチャンピオンを優勝できたし、次はクイーンズクライマックス(12月28日~、住之江)を勝ちたいですね」。今後の目標は明確。年末のメッカでも強い姿を見せてくれるはずだ。

 ▽12R・VTR スタート展示は6号艇の平山が4コースに入って、4号艇の松尾が5カドに引く1236/45。本番は平山がさらに内に動いて、3号艇の香川が4カドに引く162/345の3対3となった。インから踏み込んだ実森はコンマ06のF。他5艇もゼロ台と激烈なスリット合戦となった。バックで実森が退避した後は、内の香川、外の平山による先頭争い。2Mを先に回った香川が、平山の差しを封じて単独の先頭に立った。3コース捲り差しから前団を追った大山が3着。

 ◇香川 素子(かがわ・もとこ) 1977年(昭52)1月8日生まれ、大阪府出身の45歳。滋賀支部所属。80期生として97年5月尼崎一般戦でデビュー。05年8月鳴門女子リーグで初優勝。通算25VでG1は5優出1V。1メートル56、48キロ。血液型AB。主な同期は白井英治、重成一人ら。125期の香川颯太は息子。

 《次走》実森美祐は9月10日からの宮島一般戦で丸岡正典、中村桃佳、倉持莉々らと優勝を争う。大山千広は17日からの福岡ヴィーナスシリーズで山川美由紀、魚谷香織、山下友貴らと対戦。香川素子は10日からのびわこ一般戦で守田俊介、馬場貴也、丸野一樹らが相手。松尾夏海、藤崎小百合は未定。平山智加は14日からのまるがめ一般戦で森高一真、平高奈菜、片岡雅裕らと相まみえる。

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