【皐月賞】(13)ビーアストニッシド イヤイヤのちスイスイ、和田竜「動きも良くなっています」

[ 2022年4月15日 05:30 ]

厩舎周りで運動するビーアストニッシド
Photo By 提供写真

 【G1ドキュメント・栗東=14日】今年の皐月賞は群雄割拠の勢力図で、どこから入るか悩ましい組み合わせ。水曜夜に追い切りVTRをチェックした新谷はビーアストニッシドの走りが良く見えた。当初予定していた坂路ではなく、急きょポリトラックへ。気難しさを出して馬場入りを嫌がり、コース変更を余儀なくされた。そんな中でも動きの良さは光っている。新コンビを組む和田竜を背にウインリブルマン(4歳2勝クラス)を追いかけ、ラスト1F11秒6(5F61秒1)を刻んだ。弾むようなフットワークでスイスイ加速。あっさり2馬身先着でゴールへ。木曜朝、調教スタンドで和田竜に感触を尋ねた。

 「僕が乗ることで、競馬ということが分かったのかな。馬場入りをごねたりするけど、走り出してしまえば何も問題はない。追い切りを重ねるごとに、動きも良くなっていますよ」

 前走・スプリングSは最内枠から果敢にハナを奪って逃げ切りV。重賞初制覇を飾った。若葉Sを逃げ切った同脚質のデシエルトとの主導権争いが展開の鍵になる。鞍上は「無理に競ることはないけど他が行かなければ積極的に運びたい。リズム良く進めていく中で、うまく息を入れたい」とイメージを膨らませる。

 現3歳世代がファーストクロップのアメリカンペイトリオット産駒は先週終了時点でJRA18勝とコンスタントに勝ち星を積み重ねている。「スピードがあって日本の競馬は合っている」。先週、芝1200メートルの春雷Sでヴェントヴォーチェがロードカナロアのコースレコードにコンマ1秒差まで迫るなど中山の芝は時計が速い。中3週で再び中山へ。スプリングSはやや重だったが良馬場なら、さらに良さが出そうだ。

続きを表示

2022年4月15日のニュース