【京都記念】アフリカンゴールド重賞初V!ブービー12番人気の7歳伏兵、逃走劇で大金星

[ 2022年2月14日 05:30 ]

<阪神11R京都記念>一着でゴールしたアフリカンゴールド(左)(撮影・後藤 正志)
Photo By スポニチ

 阪神で13日行われた「第115回京都記念」はブービー12番人気の超伏兵アフリカンゴールド(セン7=西園正、父ステイゴールド)が逃げ切って重賞初制覇。単勝は5150円、3連単67万9100円の大波乱となった。

 しぶとさ全開!粘りに粘って大金星だ。12番人気の伏兵アフリカンゴールドはスタート後、押してハナへ。前半1000メートル通過が61秒7と絶妙なペース配分。ユーバーレーベン、ジェラルディーナなど人気馬が仕掛けどころをけん制し合う隙に、残り3Fから促してスピードに乗せていく。小雨が降り続け、渋った馬場を全く苦にしない。2馬身のリードを保って直線に入ると最後まで脚色は鈍らず2着タガノディアマンテに1馬身1/4差でゴールを駆け抜けた。デビュー27戦目を迎えた7歳馬が10度目の重賞チャレンジで初タイトル奪取に成功。コンビ4戦目の国分恭は「今でも確信できないぐらい、うれしいです」と喜びを口にし、会心のレースを振り返った。

 「他の馬にペースを握られるより自分で逃げた方がいいと先生(西園正師)と話していて、その通りになった。促せば促すほど頑張ってくれるので(最後は)願っているだけでした」

 10年府中牝馬S(テイエムオーロラ)、18年マーメイドS(アンドリエッテ)以来、3度目のJRA重賞制覇となった国分恭はこれが今年初勝利。「もっと勝たないと駄目だし、成績の良くない僕を続けて乗せてくださった関係者に感謝しかありません。恩返しがしたい気持ちがあったので本当に幸せです」と続けた。

 オルフェーヴル、ゴールドシップといったステイゴールドの後継種牡馬の産駒が注目される中、そのステイゴールドの産駒が大仕事。振り返れば父(01年香港ヴァーズ)も半兄アフリカンストーリー(14年ドバイワールドC勝ち)も7歳でG1初制覇を飾った。年を重ね、晩成の血が開花。西園正師は「G2を勝ったら次はG1しかないよね」と大阪杯(4月3日、阪神)を見据える。遅咲きの新星が堂々、大舞台に臨む。

 ◆アフリカンゴールド 父ステイゴールド、母ブリクセン(母の父ゴーンウエスト)15年3月26日生まれ セン7歳 栗東・西園正厩舎所属 馬主・ゴドルフィン 生産者・北海道日高町のダーレー・ジャパン・ファーム 戦績27戦5勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億6994万8000円 馬名の由来はアフリカの黄金

 【京都記念アラカルト】

 ☆騎手&調教師 国分恭のJRA重賞勝利は10年府中牝馬S(テイエムオーロラ)、18年マーメイドS(アンドリエッテ)以来で通算3勝目。西園正師は18年ヴィクトリアマイル(ジュールポレール)以来で通算30勝目。

 ☆種牡馬 ステイゴールド産駒のJRA重賞勝利は21年中山大障害(オジュウチョウサン)以来で通算115勝目。JRA平地重賞に限定すれば21年新潟記念(マイネルファンロン)以来。06年からの重賞勝利を17年連続に更新。

 ☆古豪&セン馬V 7歳馬の勝利は97年ユウトウセイ以来、25年ぶり2回目。セン馬は初勝利。

続きを表示

2022年2月14日のニュース