【有馬記念】3歳馬×菊花賞組強し ステラヴェローチェ来る!重なる18年ブラストワンピース

[ 2021年12月21日 05:30 ]

データから導き出された本命はステラヴェローチェ
Photo By 提供写真

 過去10年の傾向から勝ち馬を探し出す「G1データMAX」。今回は「有馬データMAX」としてスペシャル版でお届けします。有終Vに挑むクロノジェネシスで鉄板なのか?データ班はあの3歳馬の台頭を予言した。

 (1)前走着順 秋シーズン終盤に行われる有馬記念。多くの馬が厳しいG1を戦い抜き、これで休養、あるいは引退となる馬も少なくない。余力は残っているか?優勝馬10頭に限れば、前走成績不振のVは皆無。10頭全てが「前走4着以内」に好走していた。前走11着のトウカイテイオー型の激変はない。これは国内、海外とも共通。14年優勝ジェンティルドンナ(ジャパンC4着)、18年ブラストワンピース(菊花賞4着)が許容範囲。海外遠征帰国戦で優勝した13年オルフェーヴルや19年リスグラシューも連対していた。前年優勝クロノジェネシスはデータを踏まえると相当危うい!?凱旋門賞(7着)では相当悪い道悪を走り抜いた消耗度も気になるところ。

 (2)ステップ 際立つのは菊花賞組。過去10年で【4・1・2・4】で勝率36.4%、連対率45.5%は素晴らしい。ジャパンC組は【2・3・6・48】。天皇賞・秋は【1・2・1・12】。連対率18.8%はまずまずだが、昨年クロノジェネシス(天皇賞・秋3着)以外は勝っていない。天皇賞・秋が3200メートルから2000メートルに短縮された84年以降は「天皇賞・秋優勝馬が直行で有馬を制した例」は1頭もいない。ファン投票1位のエフフォーリアは天皇賞・秋1着から直行。試練かも。菊花賞、ジャパンC、天皇賞・秋以外からは前走連対(2着以内)が絶対条件。

 (3)世代と人気 3歳が【4・2・2・14】、4歳が【2・5・2・36】、5歳が【4・3・5・43】。効率良く好走するのは3歳。4歳は微妙な数字。5歳馬は着外も多いが勝負強さを発揮している。データ上は6歳以上は無視でOK。人気では1番人気が【6・1・1・2】で断然。逆に2番人気は【1・1・3・5】と好走確率が激減。

 (4)脚質 直線が310メートルと短い中山で先行馬有利と思いきや、純粋な逃げで馬券に絡んだのはキタサンブラック(15年3着、17年1着)だけ。最初の1コーナーで10番手以下に位置した馬が半数の5勝(昨年クロノジェネシスは12番手)と捲りが利く。特に3歳は中団~後方から伸びる馬の好走が目立つ。

 【結論】データ班の結論は3歳+菊花賞組のステラヴェローチェ。「菊花賞4着」は18年ブラストワンピースと同じ。中山の皐月賞で3着。捲りも打てる。ダービー(3着)はエフフォーリアと0秒2差で、タイトルホルダーに先着している。同じ3歳で1番人気濃厚のエフフォーリアも外せない。鍵は「天皇賞・秋Vから直行で勝った馬がいない」ことだけ。穴は福島記念を勝ったパンサラッサの大逃げ。国内主要3ステップ以外から唯一優勝した15年ゴールドアクターは前走1着(アルゼンチン共和国杯V)の勢いがあった。

 《G1初Vの3歳、「菊4着」が吉兆》有馬記念以前にG1級競走を勝ったことがない3歳馬の有馬記念Vは過去5頭。そのうち、75年イシノアラシ、83年リードホーユー、18年ブラストワンピースはステラヴェローチェと同じ「前走菊花賞4着」。まだG1を勝っていないヴェローチェには吉兆データだ。

続きを表示

2021年12月21日のニュース