【香港マイル】ダノンキングリー芝適性◎、厩舎の先輩ノームコアに続け

[ 2021年12月11日 05:30 ]

 JRAが馬券発売する香港国際競走(シャティン)が12日に迫った。日本馬は計4競走に12頭が出走。日本馬4頭が挑む「香港マイル」には充実著しいダノンキングリー(牡5=萩原)がスタンバイ。6月安田記念でG1初制覇を飾ると、秋初戦の毎日王冠は58キロを背負って2着と底力を誇示。昨年香港カップを制した同じ萩原厩舎の偉大な先輩ノームコアに続く香港G1連覇の期待が高まる。

 決戦まで1日。香港初参戦の5歳馬ダノンキングリーの存在感が日ごとに増している。現地時間9日に芝で最終追いを行い、10日は角馬場→ゲート練習。帯同する南田助手は「ゲートは川田騎手に乗ってもらいましたが大丈夫そうです」と順調をアピールしている。

 6月の安田記念は断然人気グランアレグリアを撃破してG1初制覇。秋初戦の毎日王冠は優勝した3歳馬シュネルマイスターより2キロ重い58キロで2着を死守。レース直後、川田は「直線もしっかり動いてくれましたし、普通なら勝っているレース。勝ち馬は本当に強いです」と愛馬を称えた。

 3歳時は“強力世代”のトップランナーとして、けん引してきた。皐月賞(3着)はサートゥルナーリアと頭+鼻差。ダービー(2着)はロジャーバローズと首差。菊花賞馬ワールドプレミアが先月末に引退。同期のクラシック馬が全てターフを去る中、5歳代表として集まる期待は大きい。

 初の海外遠征のハンデは乗り越え、現地入り後も順調に調整されている。「香港ではそこまで攻めなくても大丈夫なように日本で調整してきた。気力も戻っている」と南田助手。9番ゲートについて、萩原師は「与えられた枠でやるしかないので、後は騎手に判断してもらいます」と3戦連続騎乗の川田に一任する。

 安田記念と同じマイル。昨年の香港カップをノームコアで制した萩原師は「香港が合うのではないかと以前から思っていた。きれいな馬場の方が合うと思うので」とキングリーのシャティンの芝適性を見極め、送り込んだ。現在15連勝中で香港マイル連覇を狙う香港最強馬ゴールデンシックスティは高い壁だが、目下の充実度なら負けない。

 昨年香港カップで有終Vを飾った先輩ノームコアに続け!!萩原師が送る刺客キングリーに期待が集まっている。

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2021年12月11日のニュース