【毎日王冠】距離OK!唯一参戦の3歳シュネルマイスター 古馬撃破だ

[ 2021年10月5日 05:30 ]

 中央競馬の舞台は今週から東京、阪神へ。本格的な秋シーズンへと突入する。東京日曜メインは「第72回毎日王冠」。幾多の名勝負が繰り広げられてきた伝統のG2を制するのは?「up to データ」では過去10年の傾向を分析し、今年の優勝馬に迫る。

 【前走】まず必須条件といえるのが前走で重賞に出走していること。これは該当する連対20頭が全てクリア。3着まで対象を広げても例外は1頭しかいない。昭和から続く「伝統のG2」。1800メートルという絶妙な距離で、中距離路線の強豪に加え、マイル路線の馬も参戦してくる。毎年、層の厚いメンバーが集まるため、格と実績が物を言う。レース別では同舞台のエプソムC組が【3・1・2・7】。ダービー組が【2・2・0・4】、安田記念組が【1・3・2・19】と上位を占める。夏場に休養して秋初戦というのが王道となっている。

 【年齢】3歳が3勝2着3回に対し、4歳が4勝2着2回。連対数はほぼ互角だが勝率、連対率では3歳が圧倒している。5歳が2勝2着2回、6歳が1勝2着3回と年齢が上がるごとに信頼度が下がり、7歳以上は連対なしと高齢馬は苦戦傾向。秋のG1を見据える重要なステップレースだけに、伸びしろのある若い世代に注目したい。

 【実績】勝ち馬10頭は全て出走時点で「重賞勝ち」かつ「東京芝でV経験」の条件を満たしていた。うち5頭がG1ホース。唯一、6歳で優勝した13年エイシンフラッシュはダービー、天皇賞・秋と東京G1を2勝していた。前走と同様に、強敵相手に結果を残していないと、ここでの好走は厳しいと言わざるを得ない。

 【結論】唯一参戦の3歳シュネルマイスター。東京G1のNHKマイルCを制し、安田記念3着で古馬の強豪とも互角に戦える能力を証明済み。10Fの弥生賞で2着の実績があり、距離も守備範囲だ。4歳ポタジェは重賞未勝利がネックだが、16年に同じ4歳でこのレースを制したルージュバックの半弟。血統から注目したい1頭だ。(データ班)

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2021年10月5日のニュース