【新潟2歳S】“世代一番星”クラウンドマジック輝く ここ目標に調整

[ 2021年8月24日 05:30 ]

Road to 2022

仕上がり順調なクラウンドマジック
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 一番星がアライバルの前に立ちはだかる。今年最初の2歳新馬戦を制したクラウンドマジック。スタートで遅れたが、後方でじっくりと進めて、直線はインから外へ徐々に進路を切り替える。ラスト1Fの段階では“届くかな”という雰囲気から、ゴール前で2着馬を首差とらえた。間隔を空けて、ここを目標に調整。1カ月前に帰厩した。千引助手が切り出す。

 「能力はあると思いますけど、課題もありますね。スタートが出てくれないと…。ゲート練習はやっています。大型馬で新馬戦の時は緩い部分もありましたけど牧場でも乗っていたようですし、新馬戦の時よりは締まってきました」

 岩田康が騎乗した18日の1週前追い切りは、芝コースでワイプティアーズ(6歳オープン)と併せ馬をこなした。ラストは半馬身後れをとったものの、直線半ばまでは内で先行するシーン。格上馬に食い下がっていた。重い馬場でビシッと追われ6F83秒7~1F11秒6をマーク。このひと追いでさらに上向くだろう。

 父が現役時代にやんちゃな面をのぞかせたエピファネイアで、気性面が気になる。「普段はおとなしくて穏やか。調教に行くと前向きだし、そのあたりはいい方に出ていると思います。気持ちのオンとオフはありますね」。祖母は94年オークス2着で重賞2勝のゴールデンジャック。血の底力も秘めている。

 近年の“世代一番星”にはそうそうたる名前が並ぶ。19年リアアメリアは2走目でアルテミスS勝ち。17年ケイアイノーテックは翌年のNHKマイルCでG1勝ち。13年レッドリヴェールは3連勝で阪神JFを制した。先週の段階で馬体重は510キロ。同助手は「長距離輸送が初めてなので分からない部分はあるけど、今週の追い切りと輸送でちょうどいい形になれば」と話す。さらに輝きを増す大きなキラキラ星。夏の新潟で再び末脚がハジける。

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2021年8月24日のニュース