【エプソムC】トーセンラー産駒・ザダル重賞初制覇!コンビ復活の石橋「操縦性高い」

[ 2021年6月14日 05:30 ]

エプソムCを制したザダル(中央)=撮影・郡司 修
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 デビュー3連勝の素質馬が復活を遂げた。「第38回エプソムC」が13日、東京競馬場で行われた。中団から進んだ3番人気ザダルが、馬群をこじ開けて重賞初制覇。トーセンラー産駒初のJRA重賞制覇となった。今週から開幕した札幌メインの「第28回函館スプリントS」は、5番人気ビアンフェが逃げ切って重賞3勝目を挙げた。 

 素質馬が幻の晴れ舞台となった東京で復活した。ザダルは19年のダービーTR・プリンシパルSを3戦無敗で制した。ただその年はひょうによる開催打ち切りの影響で1週スライド。ダービーに参戦すると中1週の強行軍になるため、陣営は自重したのだ。

 鞍上にはプリンシパルSと同じく石橋がいた。中団待機策もその時と一緒。直線で馬群をこじ開けて抜け出すシーンも、2着と首差の接戦を制したのも同じだ。かつての相棒との復活V。鞍上はゴール後に右手のガッツポースで喜びを表した。「うれしかった。雨が降ってきたので馬場のいい所に行けるよう、コースを気にしながらリズムに気をつけて乗った。それができるのも、この馬は操縦性が高いから」と石橋。同年の秋にはこのコンビで菊花賞(13着)に駒を進めた。今回はそれ以来となる5戦ぶりのコンビ復活。特長を知り尽くしているからこその好騎乗だった。

 昨年10月の毎日王冠以来8カ月ぶりの実戦。さらに馬体重は前走からプラス12キロの504キロ。ブランクも、太め残りも克服しての重賞初制覇に大竹師は「前走後は脚元が気になり、放牧先で球節のケアをした。1週間前にしっかり動かしたけど、絞れなくてこの体重。それでいて勝てるんだから」と、改めてザダルの素質に感服した様子。鞍上についても「彼がずっとまたがっていて癖も熟知していた。何の指示も出さずに送り出したけど、イメージ通りの競馬だった」と絶賛した。今後に関しては「マイルになるのか、2000メートルになるのか。どっちに振れていくのか…」と悩ましげだった。

 トーセンラー産駒にとっては、これがJRA重賞初勝利。これまで11頭が参戦して19年京阪杯(アイラブテーラー)の2着が最高だった。これからはトーセンラーの代表産駒としての活躍が期待される。

 ◆ザダル 父トーセンラー 母シーザシー(母の父レモンドロップキッド)16年2月12日生まれ 牡5歳 美浦・大竹厩舎所属 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道新冠町・新冠橋本牧場 戦績10戦5勝 総獲得賞金1億2638万3000円。馬名の由来は世界一の夕日が見られるクロアチア西部の都市名。

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