藤井正弘の血統トピック

【オークス】父エピファネイアが「母娘制覇」アシスト

[ 2026年5月20日 05:30 ]

 ヴィクトリアマイルでは「名牝のひ孫」をテーマに見据えたが、今週のオークスの切り口はさらに単純明快な「母娘制覇」。14年の優勝馬ヌーヴォレコルト産駒トリニティと16年の優勝馬シンハライトの産駒アランカール。43年クリフジ&54年ヤマイチ、83年ダイナカール&96年エアグルーヴ母娘に続く、レース史上3度目の快挙がかかる“2頭出し”である。

 ちなみにグレード制導入の84年以降、オークスに出走した「オークス馬の娘」は通算9頭。“元年”の84年4着のタケムスメ(母タケフブキ=72年優勝馬)、90年2着のアグネスフローラ(母アグネスレディー=79年優勝馬)、93年3着のマックスジョリー(母マックスビューティ=87年優勝馬)、前記96年優勝のエアグルーヴ、そのエアグルーヴ産駒で3代制覇に挑んだ03年7着のアドマイヤグルーヴと11年14着のグルヴェイグ、21年2着のアカイトリノムスメ(母アパパネ=10年優勝馬)、そして今年同様の2頭出しだった23年の14着ミッキーゴージャス(母ミッキークイーン=15年優勝馬)とトリニティの3歳違いの半姉である16着イングランドアイズ。累計成績は【1・2・1・5】となる。オークス馬が母として産駒をオークスに出走させることはイメージ以上に難度が高く、今回“狭き門”を突破した2組の母娘には相応の敬意を払いたい。

 G1経験豊富なアランカールと重賞初挑戦のトリニティ。初顔合わせとなる2頭の「オークス馬の娘」は、同時に「オークス馬の孫」でもある。昨年の2歳リーディングで“兄弟ワンツー”を決めた前者の父エピファネイア、後者の父サートゥルナーリアは、05年に神業的な追い込みを決めたシーザリオの子。父系からも間接的に歴代最強クラスのオークス馬の血脈を受け継いでいるわけだ。

 特に種牡馬エピファネイアは初年度産駒から牝馬3冠のデアリングタクトを出し、一昨年もステレンボッシュが小差2着と、偉大な母の要衝ともいえる舞台で確実に結果を残している。「母娘制覇」に強力なアシストを見込めるだろう。(サラブレッド血統センター)

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