【安田記念】シュネルマイスター 横山武と再コンビで世代交代へ!Wコースで余力十分に併入

[ 2021年6月3日 05:30 ]

併せで追い切る横山武騎乗のシュネルマイスター(右)(撮影・西川祐介)
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 東京5週連続G1を締めくくる「第71回安田記念」の追い切りが行われた。NHKマイルCを制した3歳馬シュネルマイスターは、昨夏の札幌新馬V時に騎乗した横山武史(22)と再コンビが決定。Wコースで横山武を背に余力十分に併入した。11年リアルインパクト以来となる3歳馬Vの期待が膨らむ。

 シュネルマイスターには昨年9月札幌新馬V以来、横山武が騎乗した。Wコースで2馬身前を走るセダブリランテス(7歳オープン)に内から馬なりで並びかけ余力十分に併入。5F68秒1~1F12秒6。柔軟な身のこなし。ピカピカの毛ヅヤ。前走NHKマイルCは鼻差Vの激闘だったが疲れなど、どこ吹く風だ。

 昨夏の感触を思い起こしながら横山武は切り出した。「新馬の頃はまだ緩く、今回もまだトモ(後肢)は緩いけど走りだすといい走りをする。本格化は先かもしれませんがG1を勝っただけのことはある。凄くいい馬です」

 ノーザンファーム天栄での放牧を挟んで中3週。手塚師は「前走で体はできているので、全体時計は求めず気持ちを重視。とても良かった。NHKマイルCが思っている以上に疲れがなく、帰ってからも元気いっぱい」と目を細めた。

 弥生賞ディープインパクト記念2着から挑んだ初G1。2000メートルを使った後のマイル。初の東京に加え、時計が出る高速馬場。皐月賞を潔く見送り、ジャックルマロワ賞(3歳時)などマイルG14勝の父キングマンから継いだマイル性能を示した。「いろいろ条件が替わる中、勝ち切った。今後に期待が持てる内容だった。2歳の頃は体も大きくなくて弱かったが一戦ごとにたくましくなった」(同師)

 手塚師はオークス(ユーバーレーベン)と合わせて今春G1・2勝。再コンビの横山武はエフフォーリアで挑んだダービーこそ銀メダルだったが皐月賞でG1初制覇。関東で一番勢いがある強力タッグだ。勝てば11年リアルインパクト以来、10年ぶりの3歳V。指揮官は「厩舎の雰囲気はとてもいい。古馬は高い壁かな…と思う。ただ、いずれは今回戦うメンバーと一緒に走らなければならない。そのステップとしていい経験になれば。重量差を生かし、使う以上はいい競馬をしたい」と3歳春の成長力に託した。 

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2021年6月3日のニュース