【安田記念】サリオス 長め、強めに追われ巻き返し手応え 余裕残してラスト併入

[ 2021年6月3日 05:30 ]

併せて追い切るサリオス(右)(撮影・西川祐介)
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 【G1ドキュメント・美浦=2日】アーモンドアイがグランアレグリアに敗れた安田記念から1年。時がたつのは早いと思いながら、武本は過去10年の当レースのデータをチェックした。グランアレグリアに19年インディチャンプ、18年モズアスコットと4歳馬が3連勝中だ。狙い目は4歳?朝イチのWコースで追い切りに臨んだ4歳馬サリオスに熱視線を送った。

 ノックオンウッド(3歳1勝クラス)を2馬身追いかけた。4角で内に潜り込む。直線で馬体を併せてからも馬なりのまま。余裕を残して5F70秒6~1F12秒8で併入した。調教の狙いについて堀師は「先週末、時計を出さなかったので今週は競馬当該週でも通常より長め、そして強めに追い切った」と説明した。

 1週前は石橋を背に2頭併せで直線では強め(5F67秒3~1F12秒0)。心肺機能は確認済みで、この日は課題の手前(軸脚)替えを重点的に確認した。「1回目の扶助では替えず、2回目で替えた。外に馬がいる中、しっかり替えたことは、この馬としては上出来」と納得だ。昨年の皐月賞は手前を替えないまま2着。だが、昨年秋の毎日王冠は直線でスパッと手前を替えて突き抜けた。

 とはいえ100%の満足度ではない様子。重馬場の前走・大阪杯(5着)の影響が少なからず残る。「右トモ(後肢)の疲れを含め、完全に体のこなしがいい状態では帰厩しなかった。(手前替えは)体のこなし、右トモともリンクする。前走の前は1歩進んで良くなったが、今回は半歩後退したかなという感じ」。過去10年で、このレース3勝を挙げる指揮官の評価は厳しいが、手前を替えたことは事実。辛口は求めるレベルの高さゆえだろう。過去3勝のマイル。東京芝も【3・1・0・0】。4歳サリオスの巻き返しは十分可能と考えていい。

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2021年6月3日のニュース