【ダービー】国枝師×ルメールがサトノレイナスで挑むビックチャレンジ!昨年10月から意識

[ 2021年5月25日 05:30 ]

アーモンドアイでG1・9勝を挙げた国枝師(左)とルメール(右)の最強コンビ
Photo By スポニチ

 7年ぶりの牝馬参戦。国枝師が初めて公に“意思表示”したのは、まだサトノレイナスが重賞にも出たことがない昨年10月だった。第1回クラシック登録。「レイナスの素質、距離適性を考えて牡馬相手の皐月賞、ダービー、菊花賞にも登録した」。その後、同馬にとって不向きと思われたマイルの阪神JF、桜花賞でともに負けて強しの2着。「(オークス当時の)アーモンドアイと比べてもレイナスの方が2400メートルへの適性は高い。牡馬相手でもやれるのではないか」。ダービーへ気持ちが傾いた。

 桜花賞のレース後、国枝師はルメールにこう問いかけた。「ルメさん、レイナスがダービーに出るなら乗ってくれる?」。引く手あまたの名手は即答。「乗りたいです」。すぐに里見オーナーにダービー挑戦を進言した。

 牝馬3冠馬を2頭育てた名伯楽も、ダービーは7度挑戦し、18年コズミックフォースの3着が最高。定年引退まであと5年と残された時間は少ない。「競馬と言ったらダービー。オーナー、騎手、調教師、誰にとっても最高のタイトル。業界以外の人でもダービーと言えば競馬のことだと分かる。いつまでも勝っていないと言われるわけにはいかないよね(笑い)」。ダービーを勝ちたい。熱い思いを隠さない。

 歴史的偉業のエスコートを任されたルメールは「国枝先生がまだダービーを勝ったことがないのは知らなかった。4年前(17年レイデオロ)の藤沢(和)先生と同じだね。プレゼントしたい」と意気込む。

 「初めてダービーの話を聞いた時は“楽しみ!ビッグチャンス!”と思った。ダービーを勝つのはスーパー牝馬だけ。ウオッカはめちゃくちゃ強かったけど、レイナスもまだフルポテンシャルを見せていない。2400メートルならこれまでとは違う馬になる。絶対に大きなレースを勝てる」

 アーモンドアイでG1・9勝の金字塔を打ち立てた国枝師×ルメールの最強タッグが挑む、令和のビッグチャレンジ。「夢はいつだって大きく持っている」とはにかむ指揮官の悲願を後押しするように、鞍上は力強く言い切った。「勝つ自信があります」。

続きを表示

2021年5月25日のニュース