【ドバイシーマC】クロノジェネシス 凱旋門賞へ光見えた2着 慣れない環境で「頑張ってくれた」

[ 2021年3月29日 05:30 ]

 日本馬は4レース続けて2着――。昨年コロナ禍で中止になったドバイ国際競走が27日、メイダン競馬場で2年ぶりに行われた。日本で馬券発売された8Rドバイシーマクラシックはクロノジェネシス(牝5=斉藤崇)が2着、ラヴズオンリーユー(牝5=矢作)は3着。9Rドバイワールドカップはチュウワウィザード(牡6=大久保)が2着と意地を見せた。6Rドバイゴールデンシャヒーンのレッドルゼル(牡5=安田隆)、7Rドバイターフのヴァンドギャルド(牡5=藤原英)も2着と力走。勝ち星こそなかったが、中東で存在感を示した。

 惜しくも敗れたが、秋のフランスにつながる走りだった。1番人気のクロノジェネシスは2着。中団から外を回して伸びたが、大外強襲のミシュリフに首差競り負けた。北村友は悔しさをにじませつつ、力は出し切ったという口ぶりだ。

 「スタートは五分に出て馬のリズムで行ったら、あの位置取りになりました。3コーナーから良い感じで流れに乗れましたが、そこからすぐ反応できず、最後は疲れてしまいました」

 海外G1制覇は持ち越しとなったが、凱旋門賞(10月3日、パリロンシャン)への布石にはなった。斉藤崇師は「最後まで頑張ってくれたし、それに尽きます」とねぎらった。飛行機での輸送、慣れない環境での調整をクリア。世界も有力候補と認めており、英ブックメーカーのウィリアムヒルはタルナワ、ミシュリフ、ラブに続いて4番人気となる17倍のオッズをつけた。今後のローテは未定だが、世界の頂がハッキリ見えたのは間違いない。

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2021年3月29日のニュース