【ファルコンS】ルークズネスト重賞初V!NHKマイルC有力候補浮上、モーリス産駒2週連続制覇

[ 2021年3月21日 05:30 ]

直線でグレナディアガーズとの叩き合いをアタマ差制したルークズネスト(右)(撮影・亀井 直樹)
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 G3「第35回ファルコンS」が20日、中京競馬場で行われ、最内枠から逃げたルークズネスト(牡3=浜田)が断然人気グレナディアガーズとの一騎打ちを制し、重賞初制覇。NHKマイルC(5月9日、東京)の有力候補に浮上した。モーリス産駒は先週のフィリーズレビュー(シゲルピンクルビー)に続き、2週連続の重賞V。

 全ての流れを呼び込んでつかんだ重賞初制覇だ。最内枠から逃げたルークズネストは、前半5F56秒2のハイペースで飛ばした。直線は朝日杯FSの覇者グレナディアガーズとの一騎打ち。鞍上の幸が迫ってきた断然人気馬と馬体を併せるように誘導した。右ステッキでゴーサインを出すと、競り合いを頭差抑えてV。

 「いったんは前に出られたが、差し返してくれた。力ありますね。極端な枠で行くか迷ったが、楽に行ってくれましたし、以前より折り合いもつきました」

 逃げて断然人気馬を抑えるシーンは、先週の金鯱賞の再現を見ているようだった。実はルークズネストを担当する西村勇哉助手は、金鯱賞をギベオンで逃げ切った西村淳也の兄。幸も「先週、勝っていい流れをつくってくれて良かったです」と不思議な縁を喜んだ。

 今年初戦のシンザン記念は差し届かず2着に敗れたが、同じ中京でリベンジV。「前走でマイルの距離にも結果は出ていますが、折り合いの不安はなく自信を持っていけますね」と大舞台を見据えた。3歳マイル王を決めるNHKマイルCの有力候補に浮上。中京で勢いに乗ったモーリス産駒が、堂々と東上する。

 ◆ルークズネスト 父モーリス 母ヴィラ(母の父ディープインパクト)18年3月11日生まれ 牡3歳 栗東・浜田厩舎所属 馬主・窪田芳郎氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績5戦2勝 総獲得賞金6211万5000円。馬名の由来は英国にある建造物の名前。 

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2021年3月21日のニュース