【弥生賞】ダノンザキッド ラスト1F11秒7で4馬身先着!“大人になった”2歳チャンプに死角なし

[ 2021年3月4日 05:30 ]

<弥生賞>併せ馬で迫力満点の走りを見せるダノンザキッド(左)
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 いよいよクラシックの足音が聞こえてきた。皐月賞トライアル(3着まで優先出走権)「弥生賞ディープインパクト記念」の追い切りが3日、東西トレセンで行われ、昨年の最優秀2歳牡馬ダノンザキッド(安田隆)が栗東Cウッドチップコースで迫力満点の動きを披露した。桜花賞TR「チューリップ賞」組は重賞2勝馬メイケイエール(武英)が馬具効果で抜群に折り合い、阪神JF4着からの巻き返しを誓った。

 キッドは大人の男になっていた。2カ月半の間に昨年の2歳チャンプは見違えた。

 調教助手を背にCWコース。先導役のエスト(5歳3勝クラス)を3馬身前に見てスタートだ。序盤からしっかりと抑えが利く。さあ直線。馬なりで内から並びかける。次の瞬間、あっという間に前に出た。目が追いつかないほど四肢が素早く、そして伸びやかに回転する。4馬身先着。一瞬で仕留めた。1F11秒7(6F84秒2)。速い。だが、見た目は数字以上のインパクトがあった。

 上野助手は語った。「先週、川田騎手が乗って追い切ったので後ろから行って確認する程度。跳びが大きく、時計が出ている感じがしなくても出ていた。(先週に比べ)反応が良くなっている。昨年と比べて毛ヅヤや張りもいい」

 ホープフルSを制して3戦3勝で2歳王者となった。だが、4角手前で手が動き、直線でも手前(軸脚)を替えなかった。同じ3戦無敗でも同時期のコントレイルよりはスケールが落ちるというのが一般的な評価だった。だが、その考えは見直すべきかもしれない。圧巻の脚さばきは想像以上にスケールアップしたことを伝えていた。

 「気性面は変わらない。東京と中山に行っているので長距離輸送も問題ない」と同助手は柔和な笑み。強豪ぞろいの安田隆厩舎。このくらいの成長は想定の範囲内と言わんばかりだ。

 レース当日(7日)の中山の天気予報は雨時々雪。降水確率は70%。トライアル最後の壁は天候か。だが、上野助手は意に介さない。「調教でもノメる感じはない。道悪になっても大丈夫だと思う」。名馬は馬場を言い訳にしない。目下、死角は見当たらない。無傷の連勝を「4」へと伸ばし、不動の主役としてクラシックに駒を進めるはずだ。

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