デビュー3年目の19歳・菅原明 重賞初制覇の裏に“一流騎手”の助言

[ 2021年2月12日 05:30 ]

 【競馬人生劇場・平松さとし】先週、東京競馬場で行われた東京新聞杯(G3)を制したのは菅原明良騎手(美浦・高木登)騎乗のカラテだった。菅原明騎手はデビュー3年目の19歳。これが自身初の重賞制覇となった。「デビュー前から師匠の高木先生には厳しく指導していただきました。レースも毎回チェックしてくれていて、その都度、助言をくださいます」

 他にも「サポートしてくださった先輩はたくさんいます」と19歳は語る。「例えば柴田善臣さん。僕がデビューした当初、なぜか善臣さんの方からアドバイスを下さいました」

 また、蛯名正義騎手にも助けられたと続ける。「僕がまだ競馬学校の生徒で、厩舎研修で高木厩舎にいた時、北海道競馬に行かせてもらえました。その際、蛯名さんの鞍を装鞍所に運ぶなどお手伝いをさせていただいたところ、助言をくださるようになりました」

 さらに最近では戸崎圭太騎手がさまざまな話をしてくれると言う。「僕はゲートを出せる時と出せない時の差が激しいので、どうすれば毎回安定して出せるか?を聞きました」。すると「中に入ってから考えるのではなく入る前からの準備が大切」と答えていただき、以降、それを実践するように心掛けていると続けた。

 「戸崎さんは“何でも聞いて”と言ってくださったので、開催場が同じになった時などは毎レース後、聞きに行っています」。そもそも戸崎騎手と話すようになったのも蛯名騎手とのように何かきっかけがあったのか?と問うと、菅原明騎手は次のように答えた。「デビュー当初、目標にする騎手を聞かれ、常に戸崎さんの名前を挙げていました。僕が競馬学校生の頃に見て、格好良いと思い、憧れたからです」

 どうやらそれが本人の耳に入ったことで声をかけてくれるようになったそうだ。周囲のサポートを受け、若いジョッキーたちがどんどん成長してくれることを願いたい。(フリーライター)

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2021年2月12日のニュース