【21年注目の女子レーサー】サッカー出身の高憧四季 Vゴールへ一直線「優勝戦に乗りたい」

[ 2021年1月2日 09:40 ]

サッカーボールを自在に操る高憧
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 新年はこだわり系女子レーサーに注目!今年、飛躍が期待される公営競技の女子レーサーを特集。

 高憧(たかはた)四季(21=大阪)はサッカー出身だ。小4から高3までびっしり打ち込み、大阪学芸高ではFWやMFとして10番を背負い、全日本高校女子選手権ベスト8と活躍した。卒業後の進路を考えた際、父がボートレースを知っていたことをきっかけに尼崎に見学に行った。ビビッと来た。「楽しそう!と思った」。見事、ボートレーサー養成所に一発合格。19年にデビューした。

 昨年11月の戸田。自身初のイン逃げを決め、1年4カ月ぶりに1着をゲット。これが通算2勝目。「やることをやっていれば大丈夫。(2勝目への)焦りはなかった」。その言葉通り、先月には住之江で3、4勝目。肝の据わったところはサッカーで大舞台を経験したことが生きたのかもしれない。

 今年が勝負の3年目。「11月からスロー(スタートのコース)にも入るように。着に絡む確率も高くなるし道中も今までより、しっかり走れるようになった。レースが楽しい」。師匠の夏山亮平が11月の多摩川で優出した姿にも刺激を受けた。「(優勝戦を)生観戦できた。自分も優勝戦に乗りたいと思った」。サッカー同様、目指すは大舞台。どんな選手になりたい?という問いに「マイウエーを貫きたい」と真っすぐに前を見据えた。

 ◆高憧 四季(たかはた・しき)1999年(平11)11月10日生まれ、大阪市出身の21歳。スポーツ推薦でボートレーサー養成所に入所。19年5月に大阪支部所属の124期生として住之江でデビュー。同7月に初1着。実家のティーカッププードル2匹が癒やし。1メートル57、48キロ。血液型B。

 ▽女子ボートレーサー 1952年のボートレース初開催(大村)当時から女子が在籍。53年「第1回全日本選手権競走」では3人の女子が出場した。54年には女子限定戦が行われた記録も。その後、減少傾向だったが80年、鈴木(当時は田中)弓子が9年ぶりに女子レーサーとしてデビュー。87年「第1回女子王座決定戦」の初代クイーンに輝いた。その後、女子戦の人気は右肩上がり。昨年12月15日時点で全体の約15%にあたる234人の女子選手が在籍している。

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