【有馬記念・1週前追い】フィエールマン 王者の風格5F66秒7 好調キープで春天連覇の実力示す

[ 2020年12月17日 05:30 ]

<有馬記念・1週前追い>豪快な動きを見せたフィエールマン(撮影・西川祐介)
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 「第65回有馬記念」の1週前追い切り。ファン投票で関東馬最上位、4位の支持を集めたフィエールマン(牡5=手塚)が豪快な動きを見せた。

 男の、王者の意地がある。今年の古馬混合芝G1を牡馬で唯一勝っているフィエールマン。昨年4着に敗れた暮れのグランプリで、天皇賞・春連覇の実力を示す準備は着々と進んでいる。

 1週前追いは嶋田(レースはルメール)を背にWコース。道中は大きく先行したニシノコトダマ(4歳2勝クラス)を見ながらだったが、闘争心に火がつくとあっという間に差を縮めた。残り3Fで早々と僚馬に並び、直線入り口からは独走。手塚師は「少し掛かっちゃったね。ラスト1Fで並ぶ予定だったけど」と苦笑いも5F66秒7の全体時計には王者の風格が漂う。

 前走の天皇賞・秋では最強馬アーモンドアイに半馬身差まで肉薄した。「調子は変わらずいい。今日も馬場がパサパサで走りづらそうだったけど、しっかり走れていた。時計的には67秒くらいのイメージだったから予定通り。馬体重も前回と同じくらいで出せるのでは」と好調をキープしている。昨年は凱旋門賞大敗後の帰国初戦で調整が手探りだったが今年は違う。「去年よりは間違いなくいい状態」。牝馬の猛者たちを蹴散らし、G1・4勝目を手にする。

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2020年12月17日のニュース