【有馬記念・1週前追い】クロノジェネシス スイッチ入った!軽快12秒3で併入「素晴らしい動き」

[ 2020年12月17日 05:30 ]

<有馬記念・1週前追い>CWッコース併せ馬で追い切るクロノジェネシス(手前)
Photo By 提供写真

 中央競馬の一年を締めくくる「第65回有馬記念」がいよいよ来週に迫った。ファン投票1位に支持されたクロノジェネシスが宝塚記念に続き、春秋グランプリ連覇を目指す。16日、栗東CWコースの1週前追い切りで軽快に動き、好調をアピール。13日に香港カップを制した半姉ノームコアから海を越え、Vリレーのバトンを託された妹が暮れの大一番を盛り上げる。

 姉から妹へ、最高の形でバトンをつなげた。13日の香港カップはノームコアが鮮やかに差し切って2つ目のビッグタイトルを獲得。異国の地で偉業を成し遂げた。大いに盛り上がった海外競馬だが、まだ物語は完結じゃない。来週の有馬記念に、宝塚記念の覇者で半妹のクロノジェネシスがスタンバイ。香港から追い風を受け、暮れの大一番に臨む。

 第1回&第2回の中間発表ではコントレイルに次ぐ2位だったものの、最終発表で見事に逆転。歴代最多となる21万4742票で1位に支持された。斉藤崇師は「多くの方に選んで頂いたことは凄く光栄です。こちらもキッチリ仕事をこなして送り出したい」とファンに感謝した。

 本番に向けて着々と準備を進めている。1週前追いは北村友を背にCWコースでヴィッセン(9歳3勝クラス)と併せ馬。序盤は4馬身追走してリズム重視。3コーナーから徐々にペースを上げて余力たっぷりに直線へ。最後まで手綱は持ったまま。感触を確かめる程度の稽古だったが6F83秒3~1F12秒3で併入。軽快なフットワークで好調をアピールした。いつも通りで大丈夫。スタンドに戻ってきた北村友が満足げに語る。

 「素晴らしい動きでした。これで十分。いい意味で変わりなく順調だし、リラックスして走れていた」

 前走の天皇賞・秋(3着)はスタート直後に受けた不利が影響してゴール直前で失速。スムーズなら…という内容だっただけに悔やまれるが、トレーナーは「それも競馬なので仕方ない」と潔くキッパリ。終わり良ければ全て良し。グランプリでの巻き返しに闘志を燃やした。

 「他にもG1馬はいますが、何とか期待に応えてほしい。初めての中山と距離に関しては折り合いの部分が課題になる。そこをクリアできれば」

 昨年のリスグラシューに続く春秋グランプリ連覇へ。今をときめく最強の芦毛姉妹が国内外のG1で話題の中心になる。

 ≪恩返しVだ≫過去64回を振り返るとファン投票の順位別で1位に支持された馬が最も勝っている。57年ハクチカラ(第2回)から17年キタサンブラック(第62回)まで最多15勝をマーク。90年オグリキャップ(第35回)や94年ナリタブライアン(第39回)、06年ディープインパクト(第51回)といった名馬が1位で勝利を飾った。今年はクロノジェネシスが堂々1位でゲートイン。御礼Vを目指す。

続きを表示

2020年12月17日のニュース