【札幌記念】“唯一の3歳馬”ブラックホール、古馬のみ込む 6年ぶりの快挙へ鞍上の石川は強気

[ 2020年8月19日 05:30 ]

札幌滞在で元気いっぱいのブラックホール
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 今週の日曜札幌メイン「第56回札幌記念」にはG1馬4頭の豪華メンバーが顔をそろえた。強豪斬りに燃えるのは、14年ハープスター以来6年ぶりの3歳馬Vを狙うブラックホール(牡3=相沢)。昨年重賞を勝った思い出の地・札幌で1年ぶりの勝利を挙げられるか。デビューから手綱を取る石川裕紀人(24)が熱量たっぷりに手応えを語った。

 1年ぶりに北の大地にやって来た。昨年の札幌2歳王者のブラックホールが、唯一の3歳馬として“真夏のスーパーG2”に参戦する。ラッキーライラックを筆頭にG1馬が4頭という豪華メンバーとなったが、主戦の石川に気後れはない。いや、それどころか強気だ。取り囲む記者から“このメンバーでも通用するんじゃないですか?”と問われると、眉間にしわを寄せてキッパリと答えた。

 「いや、むしろ何で“通用しないと思う”のかが分からないですね」

 さらに畳み掛けるように力強く、熱のこもった言葉を発した。
 「弱い相手と戦っても意味がありません。この馬で大きいところを獲りたいと思っていますから」

 思いに反し、この1年は満足いく結果を残せていない。休み明けのホープフルSは初の連逸となる9着。3歳初戦となった弥生賞は4着にまとめたが、春の2冠は皐月賞9着、ダービーは7着に終わった。ただ、今年3戦に限れば、上がり3Fは全て3位以内。とりわけダービーでは勝ったコントレイルから0秒1差、サリオスと並んで2位タイの34秒1を繰り出した。

 「馬群に突っ込めないところは課題だし、まだまだこれからの馬なんです」

 そんな現状で能力の片りんを見せているのだから、悲観する必要はない。この中間は放牧を挟み、7月30日に札幌へ。1週前には石川が騎乗して、芝コースで6F74秒6~1F12秒0の猛時計。「ここまで動けるとは思っていませんでしたし、かなりいい状態でレースに挑めそうですよ」と手応えを口にする。

 この後は3冠ラストの菊花賞(10月25日、京都)に直行予定。ただ、決して前哨戦仕様の仕上げではない。担当の三尾助手は「2枚も3枚も格上の馬とやるわけだし、叩き台と言えるほど余裕のある立場でもないでしょ」と古馬に敬意を払いつつ、「でも、ここでG1馬の影を踏めないようじゃ、本番でどうこう言ってられないですね」と自信ありげな笑みを浮かべた。出来良し、舞台良し。何よりこの一戦に懸ける思いが強い。並み居る古馬をまとめてのみ込んでみせる。

 【札幌2歳Sに続き父の無念晴らす】札幌芝のゴールドシップ産駒は抜群に走る。延べ17頭で【3・4・2・8】の勝率18%、複勝率53%。昨年の札幌2歳Sは1着ブラックホール、2着サトノゴールドのワンツーだった。ゴールドシップ自身は札幌芝で【1・2・0・0】。2歳オープンのコスモス賞は制したが、重賞は札幌2歳S、札幌記念ともに2着だった。ブラックホールは昨年の札幌2歳Sに続き、父の無念を晴らすことができるか。

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