ポストディープ&キンカメ大戦争号砲!2億円カナロア貫禄、1億9000万円ブラック奮闘

[ 2020年7月15日 05:30 ]

セレクトセール2020最終日   当歳セリ ( 2020年7月14日 )

セレクトセールで2億で落札されたロードカナロア産駒のファイナルスコアの2020((C) Japan Racing Horse Association)
Photo By 提供写真

 次世代リーディングサイヤー争いの号砲が鳴った!!日本最大の競走馬セール「セレクトセール2020」(北海道苫小牧市)は最終日の14日、日本競馬界を席巻してきたディープインパクト&キングカメハメハ産駒の不在が注目を集めた当歳セリが行われた。ポスト・2大巨星に名乗りを上げたのは、ともに顕彰馬のロードカナロアとキタサンブラックだった。なお、売り上げは2日間合計で187億6200万円で同セール史上2位だった。(落札額は全て税抜き)

 11年から8年連続で種牡馬リーディングの1、2位を占めてきたディープ、キンカメの産駒は上場なし。新時代に突入したセレクトセールで強烈なインパクトを残したのは、まずはロードカナロアだ。5000万円からスタートした「ファイナルスコアの2020」(牡)の競り合いはヒートアップ。間髪ないコールの応酬で最終的には2億円まで値が上がった。

 落札したのは19年菊花賞馬ワールドプレミア(牡4=友道)を所有する大塚亮一氏。「一番欲しかった馬。この馬が買えれば今回のセリは成功」と喜んだ。同馬の母の半妹シーオブクラスはG12勝を挙げ、18年凱旋門賞で2着。世界的名血な上、サンデーサイレンスの血を持たない点がポイントだ。種牡馬入りすれば、ディープ産駒をはじめとするサンデー系と広く交配が可能となる。「ディープがいなくなった中、サンデーの血が入っていない牡馬は種牡馬として価値が大きい」と同氏。競走馬としてはもちろん、種牡馬新時代をも見据えた落札だ。

 サンデー系では、歴代最多タイのG1・7勝の功績が認められ、先月、ロードカナロア以来となる顕彰馬に選出されたキタサンブラックが奮闘。昨年の阪神JF優勝馬レシステンシア(牝3=松下)の半弟にあたる「マラコスタムブラダの2020」は1億9000万円で麻布商事が落札した。「夢と宝物をいっぱいくれたブラックは私の息子ですから、その産駒は孫」とブラックのオーナー・北島三郎も応援する“孫”が昨年の当歳セリに引き続き高評価を獲得した。

 セリ会場に訪れた名伯楽たちは新時代の馬選びをこう解説した。矢作師は「特別視していた種牡馬がいなくなり、より一層、馬を見ることの比重が高まる」。北出師は「日本の競馬はスピードが必要。個人的にはマイルで実績を残した種牡馬が狙い目だと思う。2000メートル以下はカナロアが中心になるでしょう」。

 すでにアーモンドアイ、サートゥルナーリアなどのG1馬を輩出してきたカナロアか。来夏に産駒デビューを迎えるブラックか。それとも…。ポスト・ディープ&キンカメ大戦争の号砲が鳴った。

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