【宝塚記念】ジェネシス驚がくV!史上最大6馬身差の圧倒 2着キセキ武豊も脱帽「1頭化け物がいた」

[ 2020年6月29日 05:30 ]

6馬身差の圧勝で宝塚記念を制したクロノジェネシス(左手前)(撮影・亀井 直樹)
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 雨上がりの仁川で歴史に残る圧勝劇だ。上半期を締めくくるサマーグランプリ「第61回宝塚記念」が28日に阪神競馬場で行われ、中団から早めにポジションを上げた4歳牝馬クロノジェネシスが直線あっさり抜け出し、レース史上最大着差となる6馬身差で完勝。昨年秋華賞に続く2つ目のGIタイトルを手に入れた。同馬は今後も中距離路線を歩む予定。アーモンドアイ、デアリングタクトとの“最強女王決戦”が待ち遠しい。

 ゲートが切られる1時間前、激しい雨が打ちつけた。まるでスコール。発走直前には薄日が差す。コロコロ変わる空色とは裏腹、勝敗のコントラストは何とも鮮やかだった。クロノジェネシスは2着キセキに6馬身差をつけてのVゴール。キセキに騎乗した武豊は下馬する際「1頭化け物がいましたね」とポツリ。夏のグランプリ史上、最大着差をつけてG1・2勝目を挙げた。堂々エスコートの北村友は愛馬を信じ切った。

 「本当に強かった。スタートが決まったことが凄く大きい。折り合える位置でリズム良く運べました。馬が強くて(自然と)位置が上がっていきました。いつも乗せてもらっていて、この手応えで直線を回ってきたら“絶対伸びてくれる”と思っていました」

 好スタートを決め、サッと中団の外へ。3角から“さあ、行くわよ”と外を押し上げた。直線に向いてはや先頭。そこからぶっちぎる。グレード制導入の84年以降でレース最多のG1馬8頭がそろった一戦。強豪牡馬を脇役に押しやり、堂々と主演女優を務め上げた。斉藤崇師は進化をかみしめた。

 「体重が増えていることに成長を感じます。いつも一生懸命走ってくれるし、走ることが好き。京都記念をドボドボの馬場で強い勝ち方をしていたし、直前の雨は味方してくれた。降ってきた時には“この馬にはいいな”と思いました」

 馬体重464キロはデビュー以来で最高だった。これで道悪(やや重と重)は4戦全勝。「馬のバランスがいいし、脚をとられても立て直してくれます」と道悪での強さを明かす。このレースは8枠が強く、昨年までの7年で実に6勝。吉兆枠にタフな馬場。クロノジェネシスに強い勝利のベクトルが向いていた。

 外国人騎手を中心に乗り替わりが頻繁に起こる時代、北村友とクロノジェネシスは新馬戦から11戦全てでコンビを組む。最終追いにも全てまたがり、丁寧にコミュニケーションを取ってきた。

 「いつもずっと乗せてもらえることが当たり前ではないし、乗せてもらっていることには感謝です。その分、結果を残したいと思っています」

 上半期のG1戦線は高松宮記念、大阪杯、安田記念で牝馬のワンツーが決まり宝塚記念も昨年のリスグラシューに続き牝馬の勝利。女王アーモンドアイを筆頭に「牝馬の時代」。その中心に、誰にも負けない相思相愛のコンビが加わった。今後も中距離戦線を盛り上げてくれるだろう。

 ◆クロノジェネシス 父バゴ 母クロノロジスト(母の父クロフネ)牝4歳 栗東・斉藤崇厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績11戦6勝 総獲得賞金5億3165万8000円。

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