【マーメイドS】菜七子ナルハヤ 絶妙逃走4着「リズムよく走れた」

[ 2020年6月15日 05:30 ]

マーメイドSでナルハヤに騎乗し4着だった藤田菜七子騎手(左)
Photo By 代表撮影

 菜七子ファンならずとも夢を見た。理想的な逃げの形に持ち込んだナルハヤ。ペースは悪くない。ただ、勝ち馬に背後を取られ、終始プレッシャーをかけられる形に。それでも直線は懸命に歯を食いしばり、0秒4差の4着。51キロの軽ハンデもあったとはいえ格上挑戦を考えれば立派。俳優・陣内孝則の愛馬の能力を完璧に引き出した。

 「いつも通りにゲートはしっかり出てくれました。リズム良く走れたと思います。本当によく頑張ったし最後までよく踏ん張ってくれたと思います」

 菜七子は汗を拭い、31戦目にして初重賞の舞台に立った愛馬をねぎらった。悔しがったのは菜七子だけではない。管理する梅田師も顔を上気させる。「叫んだよ。“菜七子!!”って。オレもやったかな、と思ったけどなあ」と悔しがる。

 3年3カ月ぶりの阪神参戦となった菜七子。この日は4鞍に騎乗しマーメイドSの4着が最高だったが、存在感は示した。芝重賞初Vはお預けになったが、騎乗技術の向上は誰もが認めるところ。夏競馬も好騎乗で沸かせてくれるに違いない。

続きを表示

この記事のフォト

2020年6月15日のニュース