【NHKマイルC】インプレッサ、パワフル併せ馬!坂路ラスト12秒6

[ 2020年5月7日 05:30 ]

坂路をキングダムウイナー(左)との併せ馬で駆け上がるサトノインプレッサ(撮影・坂田 高浩) 
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 3歳マイル王に向けて圧巻のデモンストレーションだ。サトノインプレッサはハロー直後に川島(レースは武豊)を背に坂路へ。道中は先導役のキングダムウイナー(3歳未勝利)の後ろで折り合いを確かめる。直線に向いた所で外へ誘導してトップギアに上げると、ウッドチップを蹴り上げながらグングンと加速。見習い騎手騎乗で攻め駆けするパートナー相手に併入に持ち込んだ。4F53秒9~1F12秒6。数字以上のパフォーマンスに矢作師も納得の表情だ。

 「見習い(騎手)に先導させました。指示通りのペースで行ってくれて、インプレッサは坂路で動かないので、ようやく併入といったところですが、指示通りの追い切りができたことに満足しています」

 初めての重賞挑戦となった前走・毎日杯は発馬で後手に回るロス。窮屈な位置取りで厳しい条件が重なったものの、直線で進路が開くと父ディープインパクトをほうふつさせる切れ味で快勝した。デビューから3戦全てメンバー最速の末脚を披露。師は「前走は頭数が少なかったし、自信があった。直線は結構厳しい場面が多くて、その中で勝負強さを発揮してくれたし、切れ味も見せてくれた。満足のいくレースだったと思います」と回顧した。

 その毎日杯で初めてコンビを組んだ名手・武豊は当レース歴代最多3勝。「(前走は)ゲートの中でじっとできず出遅れたけど、スムーズにレースはできました。G1で相手は強くなるけど、このチャンスに応えたいと思っています」と確かな手応えをつかんでいる。今年行われた3歳G1は桜花賞(デアリングタクト)、皐月賞(コントレイル)と無敗馬がV。世代屈指の逸材が続くか。

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2020年5月7日のニュース