【弥生賞】ディヴィナシオン 軽々ラスト12秒3!サウジの“森旋風”中山でも「外枠欲しい」

[ 2020年3月6日 05:30 ]

<弥生賞ディープインパクト記念>坂路を軽快に駆け上がるディヴィナシオン(撮影・亀井 直樹)
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 皐月賞TR弥生賞ディープインパクト記念はディヴィナシオンが唯一の木曜追い。サウジアラビアでも活躍した世界の森厩舎がクラシック切符を狙う。

 サウジからの追い風が中山に届く。先週のサウジアラビア国際競走。「HIDEYUKI MORI」の名が存在感を放った。サンバサウジダービーCをフルフラットが快勝。続くサウジアCではマテラスカイがけれん味のない逃走から頭差2着。森厩舎らしい挑戦者魂で大きな成果を残したが、関係者からの祝福に応える森師は笑みこそ浮かべたが事もなげだ。「海外だからといってノウハウはない。とにかく普段通りにやること。昔からお世話になっている豊で勝てたことはうれしかったね」

 挑戦という意味では、弥生賞のディヴィナシオンも高い壁に挑むことになる。デビュー5戦目の未勝利を制し、格上挑戦でG2へ。この日の木曜追いは中1週とあって坂路単走でサッと。それでも手応え十分に4F53秒9~1F12秒3を刻み、出来はキープできている。「母フギンは1200メートルの馬だった。2000メートルは少し長いかなと思うが父はヴィクトワールピサだからね。雨(予報)は歓迎。馬混みに入ると良くないから、できれば外枠が欲しい」と語る。

 森厩舎の弥生賞といえば11年前の激走。5番人気ミッキーペトラがロジユニヴァースの2着。くしくもディヴィナシオンと同じ、未勝利を勝った直後の参戦だった。「ペトラは未勝利を勝った後、故障で使えなかっただけで強かったから。なかなかそうはうまくいかないと思うよ」。あくまで控えめだが勝負ごとには流れがある。昨年、JRAでは15勝だったが、今年は早くも6勝。世界で再び名を売った森厩舎。サウジからの風が中山に吹く。

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2020年3月6日のニュース