【有馬記念】(6)リスグラシュー 史上最高!調整完璧で輸送も心配なし

[ 2019年12月21日 05:30 ]

<有馬記念>厩舎周りで運動するリスグラシュー(撮影・亀井 直樹)
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 20日朝、堂々とした足取りでリスグラシューは坂路へ。軽いフットワークで加速するとタイムは4F61秒4~1F14秒7。ここがラストラン。文字通りの最終調整だった。岡助手は「気合が乗っているしラストに向けていい仕上がり。太め感もない」と最高の出来をアピールする。関東圏への輸送は18年府中牝馬S(2着)以来となるが「関東圏では少しパドックがうるさくなるけど、オーストラリアなども経験した今は内面が成長しているので」と意に介さなかった。

 コックスプレートを勝った瞬間、次のターゲットは有馬記念に絞られた。競馬学校での検疫中も調教を積み、完璧な調整過程を踏んでいる。最後の追い切りはCWコースでの併せ馬。とにかく気合がこもっていた。矢作師は「普段なら1週前にしっかりと併せて負荷をかけているので競馬の週は単走。だけど、体重と体のシルエットを見て、もう少し負荷をかけてもいいのではないかと。最後の競馬。悔いを残したくなかった」。キャリア21戦。G1・3勝を積み上げたが、史上最高のリスグラシューをここで見られる可能性は高い。

 1歳下のアーモンドアイとの初対決。師は「僕はホースマンとして、あるいは競馬が大好きな人間として(アーモンドアイが有馬記念に)出てきてくれたことは本当にありがたい。一度は対戦してみたかった相手」と闘争心を隠さない。令和元年最強牝馬の座は譲らない。

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2019年12月21日のニュース