菜七子の素顔 勝利は「神様のレシピ」で決まっていた

[ 2019年10月3日 05:30 ]

東京盃を制し、花束を掲げる藤田菜七子(左)と小林祥晃オーナー(撮影・島崎忠彦)
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 「アーモンドアイに乗ってみたい。レースを見ていてそう思いますね」。クールビューティーな印象もある菜七子だが、時にそんな屈託のない言葉が飛び出し、その姿は世間の22歳と変わらない。

 Dr.コパ氏が経営する東京・銀座のクラブでカラオケを歌うことも。コパ氏は「凄く上手。やっぱりアスリートだからリズム感がある」と話す。昨年の関東騎手新年会。リクエストされて歌ったのが、ももいろクローバーZの「行くぜっ!怪盗少女」。関係者は「サビの部分の振り付けも完璧で、周囲はジャンプして盛り上がってました」と証言する。

 また、競馬場の調整ルームの出入りはリュック姿で、他の騎手から「中坊(中学生)みたいだな」とからかわれることも。美浦トレセンではスニーカーのかかとを踏んだまま忙しく移動することもあって、すぐに靴をつぶしてしまうそそっかしい一面もある。

 読書が趣味で、愛読するのは伊坂幸太郎氏の作品。デビュー以来、著書の中の「未来は神様のレシピで決まる」という言葉に励まされてきたという。未来はなるべくしてなる、じたばたしても始まらない。だから、菜七子の目標は常に「次の一勝」で変わらない。 

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2019年10月3日のニュース