【セントライト記念】野中グレイト 重賞初Vへ好感触!馬なりでも軽快12秒4

[ 2019年9月13日 05:30 ]

<セントライト記念>野中を背に坂路で追い切るオセアグレイト(撮影・村上 大輔)
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 夏最大の上がり馬が一線級と相まみえる。菊花賞トライアル「第73回セントライト記念」(16日、中山)の最終追いが12日、東西トレセンで行われ、3連勝中の関東馬オセアグレイトは坂路で迫力満点の走りを披露。12度目の重賞挑戦となる鞍上・野中悠太郎(22)ともども重賞初勝利を狙う。 セントライト記念

 坂路を力強く駆け上がった。オセアグレイトは野中を背に単走での追い切り。序盤からスピードに乗って、馬なりのままグングン加速。やや重の馬場で4F52秒5~1F12秒4でフィニッシュ。鞍上が「馬のリズムで走らせて、息の入りも良かった。夏の連戦の疲れが抜けて、前走よりいい」と好感触を伝えれば、菊川師も「状態はいい。フットワークも良かった」とうなずいた。

 G2に昇格した87年以降、重賞初挑戦で勝利したのはレガシーワールド(92年)など7頭。セントライト記念は上がり馬の活躍も目立つ。「春先は体質的に馬が弱かったけど、馬体が成長して動けるようになってきた」と指揮官は3連勝の要因を語る。初勝利まで6戦を要したが、5月の東京開催で未勝利を脱出すると、6月の稲城特別(東京)→7月の信夫山特別(福島)と連勝。内容は全て完勝だった。コンビを組んでから5戦3勝、2着2回と連対率100%の野中は「武器は操作性の高さ。たまにスイッチが入ると我が強い部分も見せるけどレースでは乗りやすい。オルフェーヴル産駒だけど優等生。自分との相性もいい」と信頼を寄せている。

 自身も12度目の挑戦での重賞初Vが懸かる野中は「3連勝中の馬で重賞に臨める機会はなかなかない。チャンスだと思っている」と意気込む。重賞初騎乗を果たした16年セントライト記念(ネイチャーレット)は4着。菊の舞台へは進めなかった。昨年、7カ月間のアイルランド遠征で8カ所の競馬場で騎乗。「さまざまな経験を経て、騎乗馬の癖、力関係、コース形態など、考える引き出しが増えた」。騎手として成長した今だからこそ「この馬のために結果で応えるだけ。何より菊花賞につながるレースができれば」と力強い言葉も臆さず言える。今夏最大の上がり馬と、自己最多の勝ち星(19勝)を挙げている5年目の有望株の急上昇コンビに注目だ。

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