亀田氏 G1馬エグザルタント調教 香港で充実の日々

[ 2019年6月21日 05:30 ]

かつて川崎競馬の厩務員だった亀田一洋氏
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 【地方からの風】昨冬の香港ヴァーズでリスグラシュー、今年5月のチャンピオンズ&チャターCで道営のハッピーグリンを退けた、香港のG1馬エグザルタント(セン5=クルーズ)。予備登録していた宝塚記念で見られないのは残念だが、この名馬の背を知る日本人が香港にいる。

 かつて川崎競馬の厩務員だった亀田一洋氏(36)は今、香港ジョッキークラブの職員「エキスパートライダー」としてクルーズ厩舎などで調教に騎乗している。「エグザルタントは左回りは掛かるが右回りは乗りやすかった。クルーズ厩舎は調教前にプールとウオーキングマシンに入れて、調教後もまたプールへ。他厩舎より運動が長い。ほかにファウンズ厩舎など、いい厩舎で乗せてもらって充実している」と香港での仕事ぶりを話してくれた。ファウンズ厩舎はラッキーナインで11、12年スプリンターズSや12年安田記念にも参戦した名門だ。

 亀田氏はオーストラリアの競馬専門学校で学んだこともあり、川崎から11年に渡豪。そこで90年ジャパンCを制したベタールースンアップを管理したヘイズ師の下で働き、一時期、同師が香港に拠点を移したのをきっかけに香港へと移った。「香港は1200頭ほどしか馬がいない中、坂路もない小さいところでやりながら世界と渡り合っている。自分も日本馬の前に立ちふさがるような強い馬をつくっていきたい」。“ワールドクラス”を目指し、異国の地で汗を流す。(秋田 麻由子)

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2019年6月21日のニュース