【安田記念】プレミアム、雪辱へ自信の川田「凄くいい」

[ 2019年5月30日 05:30 ]

<安田記念 追い切り>CWコースで追い切るダノンプレミアム(撮影・平嶋 理子)  
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 「第69回安田記念」(6月2日、東京)の追い切りで、マイル3戦全勝のダノンプレミアムが好調をアピールした。鞍上の川田将雅(33)は、アーモンドアイとの対戦で3戦連続2着惜敗中。同世代のアーモンドと雌雄を決する一戦で、雪辱を果たすか。G1初制覇を狙うインディチャンプに騎乗する福永祐一(42)も虎視眈々(たんたん)。G1馬7頭の壁に挑む意気込みを語った。

 東の横綱がアーモンドアイなら、西の横綱はダノンプレミアムだ。リーディングジョッキーの川田は言葉の節々にパートナーへの信頼感をにじませた。1週前追い切りに騎乗した主戦は「凄くいい状態で、ここまで来られていると思っています」。課題を問われると「特にありません」とキッパリ言い切った。

 調教パートナーの猿橋助手が騎乗した最終追いは朝一番のCWコース。4角手前までは“ほぼキャンター”で流し、最後も手綱を緩めた程度。5F73秒5、3F40秒5~1F11秒7の時計に派手さはないが、これは予定通り。猿橋助手は「(道中は)きちんと折り合って待てていたし、かといって自分で(ハミを)取りにきていた。時計は遅かったけど、内容は良かったですよ」と合格点を与えた。

 レースに向けてテンションを上げないことを最重要視した追い切りだった。2週前にCWコースで6F81秒7~1F11秒4、1週前も同じく6F80秒4~1F11秒3。2週連続で十分な負荷をかけられたことで、体はできていた。だからこそ、当週は軽めでOK。大一番に向けて万全の仕上がりとみていい。

 昨年のダービーで6着に敗退。その後は天皇賞・秋を目標に据えていたが、爪の不安もあって回避。なかなか順調にはいかなかったが、復帰戦となった金鯱賞とマイラーズCを快勝。とりわけ前走では朝日杯FSを制して以来だったマイル戦を難なくクリアした。これで7戦6勝、マイルは3戦全勝。川田は「(3歳時は)凄く幼さの残っている馬でしたが、心身ともに大人になってきました」と2歳王者の確かな成長を強調した。

 同期のアーモンドアイとの初対決が大きな注目を集める。川田自身、アーモンドとはG1で4回対戦し、オークス以降は全て異なる馬で2着。誰よりもライバルの強さを知っている男はそれでも「メンバーがそろった中でも飛び抜けて強い馬がいるけど、しっかりと立ち向かっていける立場だと思うので、プレミアムとともに全力で頑張ります」と力強く決意を口にした。

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