【安田記念】ステルヴィオ順調、巻き返しへ好仕上がり

[ 2019年5月30日 05:30 ]

<安田記念追い切り>3頭併せで追い切るステルヴィオ(中)=撮影・郡司 修
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 【G1ドキュメント・美浦=29日】ダービージョッキーになる夢をかなえた浜中は、騎手の道を勧めてくれた亡き祖父を思い涙した。ステルヴィオでマイルCSを制した瞬間、念願のG1制覇を果たした木村師もスタッフと抱き合って喜びの涙を流した。だが、そこで終わりではない。G1を勝ったからこそ、さらに求められるものは大きくなる。ステルヴィオは大阪杯で最下位14着と大敗。距離や体重減など、さまざまな要因が考えられる中、木村師は「本来の体調で出してあげることができなかった」と悔いた。

 安田記念はマイルチャンピオンとして出直しの一戦。「トラブルなく予定通り、スムーズに健康にいってくれている。これなら楽しみ」と師が話すように順調に来ている。Wコースでの最終追いはレーンが騎乗し3頭併せ。前にパロネラ(3歳未勝利)、後ろにアーモンドアイの半妹ユナカイト(3歳1勝クラス)を従え、直線は真ん中から突き抜けそうな抜群の手応え。オーバーワークにならないよう抑えつつ先着し、4F53秒9~1F12秒1を計時した。

 「毎週競馬があり、目指すところは同じリズム、テンション、意気込みで仕事できるようになりたいと思っているが、それでも今の私はアドレナリンが出ているし肩の力が入っている。私にとってのステルヴィオがそうさせていると解釈している。今回帰厩して最初に坂路を上がったときのフットワークの質や落ち着き。凄い馬を管理していると思った。今度は泣かないぞと思っている」。燃える闘志を隠さず前面に出した師。降りしきる雨が蒸発しそうな熱気に秋田は巻き返しの予感がした。

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2019年5月30日のニュース