【皐月賞】戸崎流の“リスク全回避”努力は実を結ぶか

[ 2019年4月11日 05:30 ]

ポリトラックコースで追い切るダノンキングリー(撮影・郡司 修)
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 【隠れ話 こぼれ話】さまざまな工夫を凝らして仕上げられるサラブレッド。速い時計を出す追い切りも当然大事だが、それ以外の細かい部分にも綿密な計算が施されている。皐月賞に向けたダノンキングリーの最終追い切りは主戦の戸崎が手綱を取ったが、コース入りする同馬の背中にいたのは担当の調教助手。戸崎は歩いて馬場の中に向かい、準備運動(軽めのキャンター)が終わるのを待って乗り代わった。

 他馬の追い切り騎乗と時間が近いジョッキーには時々見られるパターンだが、ダノンキングリーに関しては、この形を鞍上が陣営に進言したという。なぜか?戸崎は「普通は最初から乗るが、この馬はバネが凄くて突然跳ねることがある。もちろん乗ってはいられるけど、脚をぶつけたりするのは絶対に避けたい。普段からずっと乗っていて、より慣れている人の方がいいと思うので準備運動はお願いしている」と説明する。避けられるリスクは、何としても全て避ける。こうした細かい努力がクラシックの大舞台で実を結ぶか。

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2019年4月11日のニュース