【桜花賞】2歳女王ファンタジー 新“女傑伝説”開幕だ

[ 2019年4月1日 05:30 ]

桜花賞から女傑伝説の幕開けを狙うダノンファンタジー
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 いよいよ、19年クラシックが開幕。第1弾「第79回桜花賞」(7日、阪神)は昨年の2歳女王ダノンファンタジーが一歩リード。新馬戦こそ2着に敗れたが、その後は重賞3勝を含めて4連勝。単勝1・3倍の断然人気に推されたトライアル・チューリップ賞も危なげなく完勝した。舞台の阪神マイルは3戦全勝。昨年桜花賞を制したアーモンドアイに続き、今年も桜の舞台から新たな“女傑伝説”が始まろうとしている。 桜花賞

 大阪杯当日の阪神競馬場。桜はまだ三分咲き程度だが、今週末の桜花賞は満開の下で行われそう。目移りする華やかなメンバーがそろったクラシック開幕戦。今年の桜の女王に最も近いといえるのは、2歳No・1牝馬のダノンファンタジーだろう。

 未勝利から4連勝中。暮れの阪神JFを鮮やかに差し切り、JRA賞最優秀2歳牝馬に輝いた。今年の始動戦となったチューリップ賞は、最内枠からロケットスタートでハナを切るほどの行きっぷり。鞍上の川田が懸命になだめてコントロールに徹した。直線では前が壁になる場面があったが、焦らず外に持ち出すと、きっちり前をとらえて快勝。鞍上は満足げに振り返った。

 「地下馬道、返し馬と雰囲気が良くて、調教で不安に感じたところも“これなら大丈夫”と。最後も届くのは間違いないと思い、安心して追っていました」

 トライアルを使った後も、順調に調教を消化している。1週前追いは川田を背に、CWコースで6F78秒3の猛時計。向正面では何度も頭を上げ、序盤から飛ばしたが、まるで調教のスピードでは物足りないようだった。猿橋助手も「追い切りはいつも通り難しいところがあるが、競馬ではうまく対応してくれていますから」と不安はない様子。

 決戦の舞台となる阪神芝マイルは、3戦3勝と負けなし。ホームコースで、女王の座を譲るつもりはない。同助手も「順調に来ているし、このままいければいいかな」と気を引き締める。昨年の桜花賞馬アーモンドアイはその1年後、ドバイターフで世界デビューVを飾った。満開の桜の下で行われるだろう今年の桜花賞。ダノンファンタジーも、桜の舞台から新たな牝馬伝説をつくっていく。

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2019年4月1日のニュース