【ドバイターフ】“ライバル”の愛馬にも夢を乗せて

[ 2019年3月29日 05:55 ]

アーモンドEyecatch(3)

早朝の豪雨でテントに避難する報道陣
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 木曜早朝のドバイは激しい雷雨。夜明け前の空を稲妻が切り裂き、とどろく雷鳴と共にスコールのような雨が叩きつけた。恒例の出走関係者が集う朝食会「ブレックファスト・ウィズザスターズ」は急きょ、コース脇のテラスからスタンド内に会場を移して行われた。

 観戦ツアーも含め、日本からの応援客も続々と現地入り。朝食会の会場でアーモンドアイの出資者の一人、いわゆる“一口馬主”の会田裕一さん(36)に話を聞いた。“愛馬”を応援にはるばるドバイへ。「血統と厩舎に魅力を感じて購入したが、まさかこんなに走ってくれるとは」と感慨深げ。実は会田さん、ただの一口馬主ではない。道営所属で、先週の日経賞でも4着に好走したハッピーグリンのオーナー。昨年のジャパンCではアーモンドアイと実際に激突した(結果は7着)。「アーモンドアイの強さには感動しましたが、ゴール前はやはりハッピーを探していました。隣同士の枠(アーモンド1番、ハッピー2番)で出走できたことは一生の思い出です」と振り返る。

 リアル馬主のハッピーは香港遠征を希望。朝食会には世界中の競馬関係者が顔を出す。会田オーナーは取材が終わると「これから香港競馬の関係者を紹介してもらうんです。選出してほしいと頼み込んでみます」と足早に席を立った。アーモンドアイだけでなく、多くの人々に夢、希望、欲望が交錯。それがドバイカーニバルだ。

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2019年3月29日のニュース