【フェブラリーS】インティ 7連勝で初G1!武「新スター誕生」

[ 2019年2月18日 05:30 ]

ゴールドドリーム(左)の猛追を振り切り、7連勝でフェブラリーSを制した武豊騎乗のインティ=右端(撮影・西川 祐介)
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 砂の頂上決戦を制したのはJRAの至宝・武豊だった。精密ラップを刻んでインティをG1初戴冠に導いた。

 「最初の3Fだけ気をつけよう」。武豊と野中師がパドックで交わした言葉はこれだけ。前半3F35秒8〜後半35秒4。完璧な平均ペース。4コーナー手前で一気にギアを上げ、後続を離して勝負あった。

 「非常に強かった」。17年有馬記念(キタサンブラック)以来のJRA・G1通算76勝目を飾った武豊はまず馬を称えた。自身5度目のフェブラリーS制覇。「中京で初めて勝った時、まさか半年後にフェブラリーSを勝てるとは思わなかった。未勝利から全部連勝してG1を獲った馬は僕自身も初めて。ニュースター誕生です」と破竹の快進撃を称えた。

 開業12年目でG1初制覇の野中師は「凄い馬。これだけトントン拍子でG1を勝ってくれる馬はいない」と喜びをかみしめた。体質が弱く、初出走は17年4月阪神。見せ場なく9着に敗れた。レース中に両後肢を落鉄し、引き揚げてきた時は歩けないほど疲弊した。「チームで獲ったG1」と目を細めた。

 この勝利でブリーダーズCクラシック(11月2日、米サンタアニタ)の優先出走権を獲得。登録がない3月のドバイ国際競走はパスする。同師は「せっかくのチャンス。ブリーダーズCは頭の隅に入れておく。帝王賞(6月26日、大井)は考えてみたい」と明かした。今年24勝で全国リーディング首位の武豊は「ブレークしてますね」と笑わせた後、「昨年はG1を勝ってなかった。まず最初を勝ててホッとしている。インティは一級品。まだまだ良くなる」。さらなる快進撃を保証した。

 ◆インティ 父ケイムホーム 母キティ(母の父ノーザンアフリート)牡5歳 栗東・野中厩舎所属 馬主・武田茂男氏 生産者・北海道浦河町山下恭茂氏 戦績8戦7勝 総獲得賞金2億799万8000円。

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