【共同通信杯】マーズ、貫録増す!パワフルな脚さばき

[ 2019年2月7日 05:30 ]

坂路で追い切るアドマイヤマーズ(撮影・平嶋 理子)
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 クラシックの登竜門「共同通信杯」(10日、東京)では2歳王者アドマイヤマーズがゆったりと動きだした。雨が強くなった午前9時前の栗東坂路。最初の1Fを14秒1で入り、その後は1F13秒台にペースアップ。最後まで派手なアクションはなかったが、力強い脚さばきで駆け上がり、ラスト1F13秒0。見届けた友道師は満足げに口を開いた。

 「先週ジョッキー(M・デムーロ)を乗せてしっかりやっているしサッと。ゆったりしてて良かった。具合はいいんじゃないかな」

 12月の朝日杯FSは断然人気を集めた牝馬グランアレグリアをねじ伏せ、デビュー4連勝。「切れ味勝負にならないように、早めに動いた。レース前にミルコと話していた通り」と作戦勝ちだった。そのレーティング116は、ホープフルSを制したサートゥルナーリア(115)を上回る評価。JRA賞最優秀2歳牡馬のタイトルも手にした。

 前走後はリフレッシュ放牧。先月11日の帰厩後はコースと坂路を併用して乗り込んできた。指揮官は「体はふっくらして、いい感じで帰ってきた。半回りぐらい大きくなっている」と目を細める。デビュー4連勝は全てマイル戦。同じダイワメジャー産駒は重賞で33勝を挙げているが、うち31勝はマイル以下の短距離戦。千八の重賞を勝ったのはカレンブラックヒル(2勝)1頭だけ。データ的に距離延長は歓迎ではないが、指揮官は「折り合いもつくし距離は全然大丈夫」と不安を一蹴した。

 共同通信杯は近年、クラシックに直結している。12年ゴールドシップ、14年イスラボニータ、16年ディーマジェスティの勝ち馬が皐月賞V。友道師は「普通に回ってくれば、結果はついてくると思うよ」と自信を持って送り出す。3戦無敗のサートゥルナーリアは皐月賞に直行する。最大のライバルと対戦するまで、無敗街道を突き進む。

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2019年2月7日のニュース