アエロ、アメリカへ出発 菊沢師「こういう馬になったんだな」

[ 2019年1月16日 05:30 ]

アエロリット 
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 26日の米国新設G1ペガサスワールドCターフ(ガルフストリームパーク、芝1900メートル)に出走する一昨年のNHKマイルC覇者アエロリット(牝5=菊沢)が15日午後6時14分、成田国際空港発のKE552便で出国した。1着賞金300万ドル(約3億3000万円)、出走登録料50万ドル(約5500万円)という破格の一戦。菊沢隆徳調教師(48)に初の米国遠征に懸ける思いを聞いた。

 ――15日の国内最終調整の様子は。

 「検疫厩舎周りの引き運動だけ行った。厩舎では1頭だけで最初はさみしそうにしていたが、もう慣れて落ち着いている。15日は成田空港まで見送りに行き、僕は19日に出国する予定。僕自身の輸送の方が心配です(笑い)」

 ――菊沢師は騎手時代の00年(当時30歳)以来の渡米になる。

 「00年にアイルランドで約1カ月間、海外修業していた。その帰りに米国へ立ち寄りアーリントンミリオンS(アーリントンパーク)を観戦。バリードイル(アイルランドの調教場)の馬も出走していたからね。当時は騎手。ジョッキーがどんな騎乗をするのか注目して見ていた。今は立場が変わったから、馬の管理や扱い方などに興味がある」

 ――舞台となるガルフストリームパークのイメージは。

 「行ったことがある人からは、とても奇麗な競馬場と聞いている。レースは映像で見ているが、コーナーがどうか。アエロリットに合うかどうかは実際に走らせてみないと分からない」

 ――鞍上はフランス生まれで米国を拠点にしているフローレン・ジェルー(32)。斤量は51キロで出走。

 「他の馬との斤量差がどれくらいになるか分からないが、それは大きい。それよりも馬の状態がどうかが鍵になる。日本で馬券が発売されていればプレッシャーだったよ(笑い)」

 ――初の海外挑戦が厩舎としてG1初勝利のアエロリット。

 「こういう馬になったんだなと、しみじみ思う。昨年の春は2度落鉄(ヴィクトリアM4着、安田記念2着)があったが、それも競馬なので仕方ない。パワーがあるというよりも、ストライドが大きいのでブレーキがかかると追突しやすいんです」

 ――最後に意気込みを。

 「馬にとっても僕らスタッフにとっても初めての経験。これを厩舎として肥やしにしたいです」

 ◆ペガサスワールドカップターフ 米国ガルフストリームパーク競馬場で、今年から始まる芝9・5Fの招待G1レース。同日に行われるG1ペガサスワールドカップ(ダート9F)は賞金総額が世界最高峰のレースとして知られているが、同レースも賞金総額は700万ドル(約7億6000万円)、優勝賞金は300万ドル(約3億3000万円)と高額。出走頭数は12頭に抑えられ、世界の精鋭を集めることが目的とされている。

 ◆菊沢 隆徳(きくざわ・たかのり)1970年(昭45)2月10日生まれ、千葉県出身の48歳。88年柄崎義厩舎所属で騎手デビュー。99年目黒記念、00年日経賞、06年フローラSなど重賞10勝。通算9478戦639勝。10年2月に新規調教師免許試験に合格し、同月に騎手引退。11年3月厩舎開業。同21日、オープンガーデンでの初勝利が重賞勝ち。17年5月アエロリット(NHKマイルC)でG1初制覇。

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