【秋華賞】アーモンド 牝馬3冠へ死角なし!ライバル次々離脱

[ 2018年10月9日 05:30 ]

史上5頭目の牝馬3冠を目指すアーモンドアイ
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 秋のG1シリーズ再開。今週の京都では牝馬3冠最終戦「第23回秋華賞」(14日)が行われる。主役は史上5頭目の牝馬3冠を目指すアーモンドアイだ。桜花賞では1馬身3/4差、続くオークスは2馬身差完勝。果たして“絶対女王”を脅かすライバルはいるのか?今秋新企画の「G1大展望」ではオークス3着ラッキーライラック、前哨戦ローズS快勝で意気上がるカンタービレなど有力馬の動向も含め、詳密に展望する。

 2冠馬アーモンドアイが断然の主役なのは衆目の一致するところ。休養前のオークスは単勝支持率45・5%(単勝1・7倍)の圧倒的支持に応え、最速3F33秒2の鬼脚で突き抜けた。当時2着リリーノーブルが脚部不安で秋華賞回避。紫苑S圧勝で“惑星候補”の呼び声が高かったノームコアに加え、春の実績馬マウレアやサトノワルキューレなど、ライバルが次々と離脱してしまった。見方によってはオークス以上に相手関係が楽。3冠当確のムードが漂うのも無理はない。

 死角はないのか?重箱の隅をつつけば、オークス以来の“ぶっつけ本番”だけだろう。直行は当初から予定通りの行動。ただデータ的には微妙…。オークス優勝後、秋華賞に直行した馬は過去5頭いるが、優勝したのは06年カワカミプリンセスだけ。96年エアグルーヴ(10着)や10年サンテミリオン(18着)がまさかの苦杯を喫している。ただ当のアーモンドアイは9月12日に放牧先から美浦帰厩後も順調そのもの。4日の1週前追いに騎乗したルメールは「抜群の反応。気持ち良かった」と納得顔。国枝師も「春よりも体に幅が出たし、馬が喜んで走っている感じ」と太鼓判。舞台となる京都も1月シンザン記念Vで克服済み。3冠舞台も単なる通過点の気配だ。

 もし負かすとすれば、2歳女王ラッキーライラックだろう。桜花賞2着→オークス3着と春のクラシックも奮闘。ただこちらは予定外の“ぶっつけ”が痛い。右後肢の不安でローズS回避。しかも京都も今回初めて。底力は認めつつも、不安が見え隠れしている。

 前述G1馬2頭以外となると、トライアルのローズS組。カンタービレは好位から器用に立ち回り、3月フラワーC以来の重賞2勝目。オークス(13着)ではアーモンドアイに全く歯が立たなかったが、内回り向きの先行力&成長で肉薄する場面はあるかも。ローズS2着サラキアは春より20キロ近く体が増え、自慢の末脚に磨きがかかっている。

 異色のローテ組では古馬相手の関屋記念を快勝したプリモシーン。軽量51キロの恩恵はあったとはいえ、A級の瞬発力をあらためて証明した。ただ全3勝は全てマイル。初挑戦の2000メートル克服は最大の鍵になる。

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