市村誠厩舎を変えた「ニシノ」オーナーとの再会

[ 2018年8月31日 05:30 ]

 【地方からの風】南関東で一昨年22勝、昨年は自己最多となる30勝をマークして調教師としての足場を固めた大井の市村誠師(47)。12日には大井2Rをリュウワンゴーゴーで勝ち、区切りの150勝目をマークした。

 「この世界は成績を残さないと馬が集まらない。その成績が出なくて不安も大きかったが、ここ3年くらいから馬が走って、預託も増えるというふうに、うまく回るようになった」と振り返る。その大きな要因は本人が「厩舎経営に危機を感じた」と気持ちを切り替えてある馬主に会ったこと。

 それが騎手としてデビューする前に働いていた西山牧場の西山茂行オーナーだ。ニシノなどの冠名で知られる有力馬主だが、積極的に馬を預けてもらうことで厩舎の基盤が固まった。実際、昨年はその西山氏のニシノラピートがしらさぎ賞、シンデレラマイルと重賞を2勝。厩舎最高成績へと結びつけた。

 「この勢いを落とさずに勝ち星を増やしたい」。そう意欲を見せる同師は08年6月のデビューから10年が経過。次なる目標は?の問いには「やっぱり(東京)ダービーを勝ちたいね」と即答。夢へ向かって、その歩みは加速していく。

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2018年8月31日のニュース