【丸亀・SGメモリアル】毒島、ナイターSG史上初の4度目V

[ 2018年8月28日 05:30 ]

まるがめSG「第64回ボートレースメモリアル」を優勝した毒島誠(撮影・渦原淳)
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 まるがめSG「第64回ボートレースメモリアル」は27日、12Rで優勝戦が行われた。1号艇の毒島誠(34=群馬)がインから逃げ切り、7月の若松オーシャンCに続くSG2大会連続V。史上16度目の偉業を達成した。また、ナイターSG・4Vは史上初の快挙だ。3500万円を加算し、18年獲得賞金は1億円を突破。ランキングも首位に躍り出た。

 まるがめ水面に潜む“魔物”もこの男だけは止められなかった。インから好Sを決めた毒島が持ち前の高速ターンを繰り出す。これでは残る5艇は脱帽するしかない。2走目からの7連勝で史上16度目(15人目)となるSG連覇を成し遂げた。「乗りづらさがあったので緊張したが、2Mで後ろが離れたのを見て、あとは転ばないように丁寧に回った」。ゴールでは右手で小さくガッツポーズ。水面を照らすカクテル光線も毒島を輝かすためだけのスポットライトだった。

 その一方で最悪のジンクスもあった。当地では6月から7節連続で予選トップの選手が優勝を逃す珍事が発生中。また、ナイター開催になってから行われた当地SG5大会でも予選1位は優勝を飾れずにいた。だが、これも杞憂(きゆう)に終わった。「負けた時のいい言い訳ができました」。こう準優後の会見で笑い飛ばしたように、いとも簡単にはねのけてみせた。

 ナイターSGに限れば、これで17年下関チャレンジC、18年若松オーシャンCに続く3連覇。これは史上初の快挙だ。ナイターSG4冠も松井繁、今垣光太郎、菊地孝平を抜いて歴代単独トップとなる。「1個でも初が付くものがあって良かった。昼間も獲りたいですね」。余韻に浸ることなく次の目標を見据えた。

 この2カ月間でSG、G1合わせて3つのタイトルをゲット。今年の獲得賞金も1億円を突破した。この快進撃の起爆剤になったのは鈴鹿8耐だろう。チーム「MotoMap SUPPLY」の総監督を務め、裏からライダーたちを支えた。「二足のわらじを履く以上は本業をおろそかにできない」。固い決意が水面での充実ぶりにつながっているのは間違いない。

 次節は地元の桐生周年。10月には史上3人目のSG3連覇が懸かる蒲郡ダービーも控える。「できる限り上位でグランプリに行けるように目の前のことをやるだけ」。こう言い切ったが、どちらも得意のナイター場だ。偉業達成の瞬間は刻一刻と迫っている。

 ◆毒島 誠(ぶすじま・まこと)1984年(昭59)1月8日生まれ、群馬県出身の34歳。03年5月桐生でデビューの92期生。初優勝は06年鳴門。通算優勝46回。10年1月浜名湖新鋭王座決定戦でG1初優勝。13年9月まるがめメモリアルでSG初優勝。同期は安達裕樹、松村敏、大峯豊、浜崎直矢らがいる。1メートル62、52キロ。血液型B。

 ≪優勝戦メンバー次走≫毒島誠、笠原亮の次走は9月6日からの桐生G1赤城雷神杯。松井繁、山崎智也、菊地孝平らと優勝を争う。井口佳典は9月5日からの住之江一般戦。西島義則、中村亮太、長岡良也らが参戦。湯川浩司は31日からの多摩川G1ウェイキーカップ。白井英治、峰竜太、茅原悠紀らが相手。篠崎仁志は30日からの戸田一般戦。江口晃生、吉川元浩、平本真之らが出場。柳沢一は9月1日からのとこなめ一般戦。柏野幸二、星野太郎、佐藤大佑らとVを争う。

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