【高松宮記念】坂路番長ネロ、別格の“かき込み力”が好時計要因

[ 2018年3月23日 05:30 ]

水分をたっぷりと含んだ重馬場の坂路で、50.7秒をマークしたネロ
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 【G1ドキュメント=22日】期待は裏切らない。栗東は火曜日から雨が降り続いた。その影響もあって、水曜日の坂路は時計がかかった。それを踏まえネロの時計を「この馬場を考えると4F53秒くらいかな」と日高助手は話した。ふたを開けると50秒7と破格の数字。いつもの“坂路番長”ぶりに、小林は恐れ入りましたとばかりに言葉を聞いた。

 「いつも通りですね。中2週で日曜日にやって追い切りは実質2本。当週にきっちりやるのは予定通り。前走と同じくらいの状態では出せると思います」

 この日の2番時計がワンダーウマス(4歳500万)の54秒4だから、いかに速いかがお分かりか。その要因を「時計が出るのは他の馬より“かき込み力”が違うからでしょう。ピッチで走るタイプ。荒れ馬場を他の馬が気にするなら、歓迎ですね」と同助手は説明した。中京は年末、年明けと競馬が行われた。この開催も最終週。馬場は荒れており、週中の雨で重みが増せばネロには絶好の条件となる。

 「先週の中京を見ても馬場はそう良くなさそう。時計勝負にはならないだろうし、そのあたりはプラスだと思う。メンバー的にもノーチャンスではない」

 鞍上のミナリクはここ2週で4勝2着4回。先週馬券に絡んだ6頭は全て人気以上の着順と上げ潮に乗る。コンビ続投、特徴もつかんでいるだろう。「大きなケガもなく普段から真面目。だから坂路で時計も出るんだと思う。頑張ってほしい」。ワクワクドキドキの逃げ、荒れ馬場も味方にVゴールへ飛び込む。

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2018年3月23日のニュース